100ドル超の値がさ株倍増-米企業経営者は株式分割に後ろ向き

米株式相場の上昇が記録的な広がり を示す中で、株式分割の魅力が米企業経営者の間で薄れつつある。100 ドル(約9730円)を超える値がさ株の数は過去最高に達し、株式市場で 機関投資家の存在感が高まる状況となっている。

ブルームバーグの集計データによると、ボーイングとアムジェンは 今年、株価が100ドルの大台を超え、S&P500種株価指数の構成銘柄 で100ドル超の値がさ株に仲間入りした。値がさ株の数は2010年の2 倍。S&Pのデータによると、株式分割を今年実施した企業は10社 と、1996年以降の年平均42社を下回っており、前四半期の平均株価 は65.96ドルと過去最高に達した。

強気相場が始まって以来、株式分割が減少しているのは、買い集め やすい水準に株価を維持する圧力が弱まっていることが背景にある。株 式分割は将来の成長に対する自信の表れと見なされてきたが、アップル のティム・クック最高経営責任者(CEO)ら企業経営者は、株主のた めにならないとして上昇相場が始まって以来、分割を控えている。

エール大学経営大学院のラビ・ダー教授は今月12日のインタビュー で、「リテール(小口)投資家は投資家基盤の中で重要性が薄れつつあ るため、株式分割を行う理由は説得力が弱まりつつある」と指摘。「こ れらの企業はあまり多くの個人投資家やデイトレーダーに働き掛けたく はなく、株価を高水準に維持したい考えだ」と分析した。

14日終値で940ドルのプライスライン・ドット・コムは株式分割を 実施したことがない。グーグルは869.81ドルで、S&P500種構成銘柄 で2番目に株価が高い。アップルは498.50ドルで、前回分割したの は2005年。最高値654ドルを今月付けたマスターカードも分割したこと はない。

株式分割は長年、株価を引き下げることで個人投資家を引き付ける 手段とされてきた。分割が減る一方で、プロの投資家が米株式市場での 役割を広げている。ペンシルベニア大学ウォートン校のマーシャル・ブ ルーム、ドナルド・カイム両氏の研究によると、機関投資家の保有比率 は2010年に約67%と、1980年の34%から上昇している。

原題:Hundred-Dollar Stocks Double as CEOs Dismiss Split Decision (1)(抜粋)

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