欧州自動車市場に底入れの兆し-7月は英仏独で販売増加

ユーロ圏がリセッション(景気後 退)を脱却するなか、欧州自動車市場では回復の最初の兆候が表れてい ると業界関係者は指摘する。

欧州連合(EU)の6月の新車販売台数は、同月としては1996年以 来の低水準に落ち込んだ。しかし、7月はドイツとフランス、英国、ス ペインで増加。イタリアでは減ったものの、減少幅は今年に入って最も 小さかった。米フォード・モーターは欧州19市場での同社の7月の販売 台数が前年同月比8.7%増の9万台だったことを明らかにした。

フォード欧州部門の販売・マーケティング責任者ロラント・デワー ルド氏は14日の電話インタビューで、「最悪期は脱した」と指摘。「成 長に向かっていると言うのはやや時期尚早だが、間違いなく見通しは上 向いている」と述べた。

EU統計局(ユーロスタット)が14日発表した4-6月の域内総生 産(GDP)速報値は前期比0.3%増加し、6四半期続いたマイナス成 長から脱却した。それでも、スイスなどEU非加盟国を含む欧州の今年 の自動車販売は6年連続で減少し、20年ぶり低水準に落ち込むと見込ま れている。

市場調査会社IHSオートモーティブのフランクフルト在勤アナリ スト、クリストフ・ストゥエルマー氏は15日の電話取材で、「欧州では 市場が安定しつつあり、7-12月(下期)はプラスの数字もみられるだ ろう」と分析。「市場は底入れしつつあり、今年の下期は1-6月(上 期)から改善されるだろうが、通年ではマイナスのままだろう」と語っ た。

欧州自動車工業会(ACEA)は9月17日に7月と8月の新車販売 台数を発表する予定。1-6月(上期)の販売台数は6.7%減の644万台 だった。

原題:European Auto Market Begins to Bounce Back as Economy Improves(抜粋)

--取材協力:Megan Durisin. Editors: Tom Lavell, Chad Thomas

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