円が反落、株下げ渋りで売り優勢-朝方は日米株安嫌気し買い先行

東京外国為替市場では円が反落。日 米株安を背景に朝方はリスク回避に伴う円買いが先行したが、中国株が 急上昇し、日本株が下げ幅を縮小するにつれ、じり安となった。

ドル・円相場が1ドル=97円台前半で東京市場を迎えた後、一時97 円05銭まで円買いが進行。その後は徐々に値を切り上げる展開となり、 午後には97円76銭を付けた。午後3時41分現在は97円61銭前後。

みずほ銀行国際為替部の加藤倫義参事役は、「日経平均が1万3500 円を死守できるかどうかというところで、割れそうで割れないので、ド ル・円もちょっと買い戻しておこうという動きだ」と説明。「ドル・円 のチャートと株のチャートを重ね合わせるとぴったり合う。株が少し先 行しているので、株を見ていれば次の動きがわかる」と話した。

ユーロ・円相場も朝方に1ユーロ=129円58銭まで円が買われた が、午後には130円43銭まで円売りが進行。ユーロ・ドル相場は1ユー ロ=1.33ドル半ばで小動きだった。

16日の東京株式相場は続落。ただ、中国株の急伸を受け、日経平均 株価は13円安まで下げ渋る場面もあった。終値は前日比102円83銭 (0.8%)安の1万3650円11銭。TOPIXは9.17ポイント(0.8%)安 の1142.65で引けた。

前日の米国株も企業の業績予想などを嫌気して下落。雇用情勢の改 善を受け、金融緩和策縮小観測から債券利回りが上昇したことも、売り につながった。

日米株安

外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、ドル・円 は7月に101円台半ばまで上昇して以降、「ずっと戻り売りっぽい感じ になっている」とし、「株が安いうちは下のリスクの方が高そう」と話 していた。

一方、中国株式市場で上海総合指数は一時、日中取引として2009年 3月以来の大幅上昇を記録した。上海証券取引所はブログで、システム が正常に作動しているとの発表文を掲載。上海証取の技術サービス担当 者は同証取の規則を理由に匿名で、証取が株価急上昇について調査して いることを明らかにした。その後、株価は上げ分を解消している。

米指標に注目

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、この日米国 で発表される7月の住宅着工件数は前月比7.7%増が見込まれている。 6月は同9.9%減少だった。また、8月のトムソン・ロイター/ミシガ ン大学消費者マインド指数(速報値)は85.2と、6年ぶりの高水準に上 昇すると予想されている。

ジェルベズ氏は、前日の海外市場では米経済指標にドルが神経質な 反応を見せており、「きょうもまちまちの指標となれば、海外時間にド ルが上下に振れる可能性もある」と指摘。目先「米指標と株の二本立 て」が注目と語った。

--取材協力:. Editors: 崎浜秀磨, 山中英典

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