債券は下落、米長期金利の2年ぶり高水準を警戒-超長期債は売り継続

債券相場は下落。前日の米国市場で 米長期金利が2年ぶり高水準まで達したことへの警戒感から売りが優勢 となった。超長期債は前日に続いて売り圧力が強まった。

東京先物市場で中心限月の9月物は、前日比2銭安の144円01銭で を開始。寄り値が日中高値となり、直後から水準を切り下げ、一時 は143円75銭と日中取引ベースで8日以来の安値を付けた。午後は143 円85銭を挟んだもみ合いとなり、結局は19銭安の143円84銭で引けた。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、米長期金利が予想以上に上昇し、欧州や豪州など全体的に海外金 利が上昇する中で、さすがに円金利にも影響が出ていると指摘。「米債 は国内勢の売りなら円債に資金が流れるが、量的緩和策の縮小で資金が 細ることが懸念され始めているのではないか」とも話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは同2ベーシスポイント(bp)高い0.76%と9日以来の高水準で開始し た。いったん0.75%に上昇幅を縮めたが、午後に入ると再び0.76%に戻 した。午後1時前後からは0.755%で推移した。5年物の113回債利回り は0.5bp高い0.28%で取引された。

超長期債は前日に続いて軟調推移となった。来週20日に40年債入 札、27日には20年債入札を控えている。20年物の145回債利回りは0.5bp 高い1.685%。30年物の39回債利回りは一時2bp高い1.82%と8日以来 の高水準を付けた。

マスミューチュアル生命の嶋村氏は「来週の40年債入札は日銀に売 却する以外は需要が弱い可能性もあり、入札後の日銀オペの応札状況が 注目される」と話した。

米長期金利一時2.82%

15日の米債相場は下落。米10年国債利回りは前日比5bp上昇 の2.77%程度。一時は2.82%と2011年8月以来の高水準を付けた。量的 金融緩和策の縮小をめぐる観測の広がりが売りにつながった。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、債券相場について「米長期金利の上昇を意識した展開」だと指摘。 「国内投資家による米債買いが続いている中で、米金利が上昇すると、 その損失が出た分を、日本国債で益出し売りを出す動きになる」と説明 した。

日本銀行がこの日実施した長期国債買い入れオペ(総額9500億円) では、残存期間「1年超3年以下」の応札倍率が上昇し、国債市場で短 いゾーンの売り圧力が強まっていることが示された。半面、「3年超5 年以下」は低下し、「5年超10年以下」はほぼ横ばいとなり、債券相場 への影響は限定的だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE