JPモルガン訴訟費用、3700億円に膨らむ恐れ-米英が制裁金も

米銀最大手のJPモルガン・チェー スは、ロンドン部門で昨年発覚し、元行員2人が訴追請求される事態に 発展した巨額のトレーディング損失をめぐって、米英当局への制裁金支 払いに備えている。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

米証券取引委員会(SEC)は14日、訴追請求されたJPモルガン のハビエル・マルティンアルタホ元行員(49)とジュリアン・グルー元 行員(35)をニューヨーク市マンハッタンの連邦裁判所に民事提訴し、 JPモルガンについても、元行員2人が損失を隠蔽(いんぺい)するた めに取引に関する虚偽の記録を行った結果として、不正確な情報を投資 家に提供した責任を追及する構えを示した。

SECは訴状で、「JPモルガンはSECが定めたルールや規制に 基づく情報提供を怠った」と非難した。SECのジョン・ネスター報道 官に電話でコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

関係者が情報の非公開を理由に匿名で語ったところでは、JPモル ガンは米司法省に加えて、米商品先物取引委員会(CFTC)と英金融 行動監視機構(FCA)からも制裁金を科されると予想している。

JPモルガンは訴訟費用としてどの程度の資金を確保しているか開 示していないが、先週の当局への届け出で、実際の負担が準備金を最 大68億ドル(約6600億円)上回る可能性があることを明らかにした。今 年4-6月(第2四半期)の同行の訴訟費用は6億7800万ドルと、前年 同期から倍以上に膨らんだ。

大き過ぎて管理できない

ポルタレス・パートナーズ(ニューヨーク)のアナリスト、チャー ルズ・ピーボディー氏は、7-12月(下期)の訴訟コストが38億ドル (約3700億円)に達すると予想する。同氏はインタビューで、資本規制 の強化や監督当局の調査に伴う追加コストに直面し、「巨大銀行は肥大 化した組織を維持すべきかどうか考え直したいと思うのではないか。こ れらの銀行に解体を迫るより広範な圧力が存在し、訴訟は大き過ぎて適 切に管理できないことを示す一つの兆候といえる」と述べた。

原題:JPMorgan Said to Expect Multiple Fines as Whale Traders Charged(抜粋)

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