カナダ当局、航空各社に救命無線機の点検命令-「787」出火で

カナダ運輸省は15日、航空各社に対 し米ボーイング製と欧州エアバス製の大半のジェット機の航空機用救命 無線機(ELT)を点検するよう命じた。米ハネウェル・インターナシ ョナル製ELTの一つがボーイング「787」(ドリームライナー)の出 火につながったとの見方が背景にある。

同省の発表資料によると、航空各社は耐空性改善命令(AD)が発 効される今月26日から150日以内に点検を完了する必要がある。ボーイ ングのモデルでは787に加え「777」や「737」など11機種が、エアバス では「A320」や「A330」、「A380」など7機種が対象となる。フラ ンスのダッソー・アビアシオンのビジネスジェット機「ファルコン7 X」と米ロッキード・マーチンの「L-382」も対象に含まれる。

今回の点検命令は、7月12日にロンドンの空港で駐機中の787に起 きた出火トラブルが、搭載されていたELTの配線上の欠陥によるもの かどうかを究明する狙いがある。調査について知る関係者が先月語った ところによれば、英当局者は出火とハネウェル製ELTの関連性を指摘 しており、調査官は切れた配線がショートの原因となったのか探ろうと している。

カナダ運輸省のケリー・ジェームズ報道官は、点検命令は世界中で 適用されると説明。同省の耐空性維持担当の責任者代行フィリップ・タ ン氏は、3000機余りに影響が及ぶと指摘した。通常こうした安全に関す る命令が発動されると、各国の監督当局も追随する傾向がある。

既にELTの点検を終えた航空会社は再点検の必要がない。ボーイ ングは先月、各社に点検を勧め、ANAホールディングスとユナイテッ ド航空では保有する787の一部で配線の不具合が見つかっている。

原題:Boeing 787 Fire Spurs Beacon Inspection Mandate From Canada(抜粋)

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