米国株:下落、金緩和縮小への観測強ま-ダウ平均225ドル安

15日の米国株は下落。ネットワーク 機器大手シスコシステムズと小売り大手ウォルマート・ストアーズの発 表した業績予想が投資家の失望を誘った。また、金融緩和策縮小をめぐ る観測がさらに広がり債券利回りが上昇したことも、株の売りにつなが った。

S&P500種株価指数の産業別10指数はいずれも下落。特にテクノ ロジー株や消費者サービス株が値下がりした。シスコとウォルマートは 決算内容が嫌気され、いずれも下落した。一方、住宅建設株は上昇し た。

S&P500種株価指数は1.4%下げて1661.32。これは6月20日以来 で最大の下げだった。ダウ工業株30種平均は225.47ドル(1.5%)下げ て15112.19ドルと、7月3日以来の安値。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア株式ストラテジス ト、ジム・ラッセル氏は「決算内容が振るわず、金利も上昇し、地政学 的な懸念もある環境では株のようなリスク資産はあまり好まれない」と 述べ、「失業保険申請件数が十分に力強い内容だったので、それを受け た緩和策の縮小観測がこの日の中心的な材料だ」と続けた。

失業保険申請件数が減少

先週の米失業保険申請件数は前週比で減少し、約6年ぶりの低水準 だった。また、7月の米消費者物価は3カ月連続プラスとなった。

7月の米鉱工業生産は前月比で横ばい。フィラデルフィア連銀とニ ューヨーク連銀の管轄区における8月の製造業活動は予想を下回るペー スでの拡大となった。

ブルームバーグが8月9-13日にエコノミストを対象に行った調査 によると、65%が9月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会 合で月間850億ドルの債券購入の縮小が決定されると予想。前月の調査 では50%だった。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は13%上昇の14.73と、7月8日以来で最高だった。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.5%低下した。KBW銀行指数は1.2%下落。構成する24銘柄はいず れも下げた。シティグループは1.4%安、JPモルガン・チェース は1.6%下げた。

ウォルマート、シスコ

ウォルマートは2.6%安。同社は通期利益見通しを下方修正し た。2013年5-7月(第2四半期)は、消費者が生活必需品以外の購入 を手控えたことから売上高に影響が出た。

シスコは7.2%安。8-10月(第1四半期)売上高の同社見通し は122億-125億ドル。アナリスト予想平均は125億ドルだった。ジョ ン・チェンバース最高経営責任者(CEO)は電話会議で、4000人を削 減することを明らかにした。

ブルームバーグがまとめたデータによると、これまでに四半期決算 を発表したS&P500種構成企業463社のうち、利益がアナリスト予想を 上回ったのは72%となっている。売上高が予想を上回ったのは55%。

メディアのガネットは5.1%下落。著名投資家で資産家のウォーレ ン・バフェット氏が率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイ が第2四半期中に同社株を手放したことが売り材料となった。

この日のS&P住宅建設株価指数は4.4%上昇。米建設業者の景況 感を示す8月の住宅市場指数は前月から上昇し、2005年以来の高水準と なった。パルトグループは5.3%高、KBホームも5.3%上昇した。

原題:U.S. Stocks Decline as Economic Data Fuel Fed Stimus Concern(抜粋)

--取材協力:Jeff Sutherland、Inyoung Hwang. Editors: Jeff Sutherland, 山広 恒夫

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