元JPモルガン行員は速やかに出頭を-巨額損失事件で検察

米検察当局は、米JPモルガン・チ ェースで昨年発覚したデリバティブ(金融派生商品)取引による62億ド ル(約6100億円)の損失に関連して損失隠蔽(いんぺい)を図った罪で 刑事訴追した同行の元トレーダー、ハビエル・マルティンアルタホ、ジ ュリアン・グルー両容疑者に対し、速やかに出頭して刑事責任を問う手 続きに応じるよう求めた。

ニューヨーク市マンハッタン連邦地検のプリート・バラーラ検事正 は14日の記者会見で、スペイン人のマルティンアルタホ容疑者とフラン ス人のグルー容疑者は「正しい行動を取るべきだ」と語った。共謀や通 信詐欺を含め最も重大な訴因で有罪となった場合、両容疑者には最長20 年の刑が言い渡される。

検事正は両容疑者が米国に戻ることを「期待している」と述べた。 9日の訴追請求状提出後に検事正が逮捕状を請求していたと事情に詳し い関係者の1人は語った。事情を良く知る別の関係者によれば、その翌 日に警察がグルー容疑者のロンドンの自宅を調べた際、同容疑者は不在 だった。弁護士はフランスにいると答えた。

両容疑者が米国に戻ることに対抗すれば、身柄引き渡しをめぐって 長期にわたる争いを強いられる可能性がある。両容疑者の弁護士はコメ ントを控えた。

グルー容疑者の代理人を務める法律事務所ヒューズ・ハバード・ア ンド・リード(ニューヨーク)のパートナー、エドワード・リトル氏 は12日のインタビューで、依頼人はフランスで生活しているが、逃亡者 ではないと言明。「依頼人は罪に問われないことを信じて7月に米国に 来た後、節約のためにフランスに帰国し、職を探している」と説明し た。仏米犯罪人引き渡し協定の下では、フランスはグルー容疑者を米国 に送還する義務はない。

マルティンアルタホ容疑者の弁護を務めるノートン・ローズ・フル ブライト(ロンドン)の弁護士は13日の声明で、依頼人は休暇中だと発 表した。「依頼人が全面的に協力している英金融行動監視機構 (FCA)を含め、どの政府規制機関からも連絡を受けていない」と説 明。同容疑者は疑いが晴れると信じているという。

原題:Ex-JPMorgan Traders Urged to Surrender on Whale Case Charges(抜粋)

--取材協力:Dawn Kopecki、Scott Harrison、Michael J. Moore、David Glovin、Lindsay Fortado、Jeremy Hodges、Ben Moshinsky、Kit Chellel、Joshua Gallu. Editors: David E. Rovella, Michael Hytha

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