インド、資本流出とルピー安阻止へ取り組み強化-危機に直面

インドは同国通貨ルピーの急落を阻 止し、資本流出に歯止めをかける取り組みを強化した。インド経済は資 本流出により、20年余りで最大の危機にさらされている。

インド準備銀行(中央銀行)は14日の発表資料で、同国企業が認可 申請なしで海外投資できる額を従来の自己資本の400%から同100%へと 引き下げた。住民の海外送金の上限も年間20万ドル(約1970万円)から 7万5000ドルに下げた。ルピーのフォワード相場は3日ぶりに上昇し た。

インド当局者は過去最大の経常赤字を補うために、資本を呼び込も うとしているが、取り組みは難航している。7月以降の流動性供給引き 締めや通貨デリバティブ(金融派生商品)規制、金輸入制限でもルピー は過去最安値まで落ち込んだ。ルピーの過去2年間の下落率は28%と、 国際通貨基金(IMF)からの融資と引き換えに金購入を公約した1991 年以来最大の下げとなっている。

UBSの新興市場クロスアセット戦略グローバル責任者、バヌ・バ ウェジャ氏は14日の電話インタビューで、「これによりインドの問題が 解決するとは思わない。資本流出は最大で年約50億ドル制限できるが、 大勢に影響がない」と説明。「資本流出を制限すると、すぐに堂々と資 本規制を語り始めるだろう。しかしこれはインドの国内投資家のみが対 象で、海外投資家は対象外だ」と指摘した。

原題:India Fighting Worst Crisis Since ’91 Limits Capital Flows (1)(抜粋)

--取材協力:Rajhkumar K Shaaw. Editors: David Merritt, Laura Zelenko

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