新藤総務相、古屋国家公安委員長らが靖国参拝-安倍首相は玉串料

第2次世界大戦の終戦記念日に当た る15日、新藤義孝総務相と古屋圭司国家公安委員長、稲田朋美行政改革 担当相が靖国神社を参拝した。安倍晋三首相は参拝を見送ったが、自民 党の萩生田光一衆院議員が代理として玉串料を奉納した。

新藤、古屋、稲田の3氏は春季例大祭のあった4月にも参拝してい る。新藤氏は15日、同神社で記者団に対し、個人の立場で私的な参拝を したことを明らかにした。古屋氏は自身の参拝について、「よその国か ら干渉を受けるものでない」と強調した。

菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で、閣僚の参拝について「閣僚 が私人の立場で参拝されることは、個人の信教の自由に関する問題であ り、政府として立ち入るべきでない」と述べた。

一方、安倍首相は官邸で記者団に対し、「尊い命を犠牲にした英霊 に対する感謝の気持ちと尊崇の念の思い」を込めて萩生田氏に玉串料を 奉納してもらったと説明した。

極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯とされた開戦時の政治指 導者らも合祀されている靖国神社への首相や大臣による参拝には中国や 韓国がかねてから反発している。2001年から06年まで政権を担った小泉 純一郎元首相は在任中、靖国神社を毎年参拝し、中国などとの関係が冷 え込んだ。

萩生田氏は靖国神社で記者団に対し、安倍首相の対応について「あ らゆる角度から総合的に判断して本日の参拝は見送ったということだと 聞いている。靖国への思いは変わらないということを伝えてほしいと承 っている」と説明した。玉串料を奉納した際に「自由民主党総裁 安倍 晋三」と記帳したことを明らかにした。

「国会議員の会」

自民党、日本維新の会など超党派の「みんなで靖国神社を参拝する 国会議員の会」(会長・尾辻秀久元参院副議長)のメンバーは15日、集 団参拝した。同会は午前11時過ぎ、国会議員約90人が参加したと発表し た。一方、安倍内閣の閣僚では、根本匠復興相が8日の会見で、今年の 夏に入ってから参拝したことを明らかにしている。

テンプル大学(東京)のジェフ・キングストン教授は、日中両政府 は首脳会談の機会をうかがっていて無用な行動によって頓挫することは 望んでいないと指摘。安倍首相はイデオロギーよりも実利を引き続き優 先するだろうとの見方を示していた。

安倍首相は06年から07年の第1次政権では参拝を見送っており、昨 年9月の自民党総裁選で当時の対応は「痛恨の極み」と発言した。安倍 首相は15日、今後の対応について「いつ靖国神社に参拝するか、あるい はするかしないかということについては、それ自体が政治問題に発展す るという観点から、申し上げない」と述べるにとどめた。

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