香港の不動産賃料上昇、李氏が進めるスーパー売却の障害に

香港での不動産賃料の大幅な値上が りが寄与し、李嘉誠氏はアジア一の富豪に上り詰めた。ただ、香港2位 のスーパーマーケットチェーン、百佳(パークンショップ)の売却を探 る李氏にとって、今はこれが障害になりつつある。

事情に詳しい複数の関係者によれば、李氏率いる企業で最大のハチ ソン・ワンポアは30億-40億ドル(約2940億-3920億円)で百佳の売却 を目指しており、16日までに提案を示すよう買い手候補に要請した。

香港では不動産賃料が大きく上昇する一方で食品市場は縮小してお り、こうした状況が買い手に百佳に対する高額の買収案提示を思いとど まらせている可能性がある。不動産仲介会社クシュマン・アンド・ウェ イクフィールドは昨年、香港の銅鑼湾地区がニューヨーク市マンハッタ ンの5番街を抜き、世界で最も小売店の賃料が高いエリアになったと発 表した。

香港当局の統計では、食品市場が飽和状態に近づきつつある中で同 業界の売り上げの伸びは5月に7.9%増と、昨年の年11%増やピークだ った11年の13%増から鈍化していることが示された。

野村ホールディングスのアナリスト、ベンジャミン・ロー氏は、買 い手は「かなり慎重になるだろう」と述べた上で、「特に香港の高い賃 料に伴うコストの上昇分を考慮する必要がある。百佳の収益性に影響を 及ぼすからだ」と語った。

国泰君安証券の宋然アナリスト(香港在勤)は、百佳の昨年の売上 高(28億ドル)に基づくと、約30億ドルの価格は「妥当」であろうと指 摘。モルガン・スタンレーのアナリストは百佳の価値を25億-30億ドル と試算している。

原題:Hong Kong Rents Hinder Billionaire Li’s Supermarket Sale: Retail(抜粋)

--取材協力:Patrick Chu、Kelvin Wong. Editor: Anjali Cordeiro

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE