米国株:下落、金融当局の縮小観測強まる-欧州統計も材料に

14日の米国株は下落。欧州で発表さ れた統計が世界的な景気拡大を示すさらなる兆候だと受け止められ、米 金融当局が9月に緩和策を縮小するとの観測が高まった。

百貨店メーシーズは4.5%下落。同社の四半期売上高がアナリスト 予想を下回り、利益予想を引き下げたことが嫌気された。住宅建設株や 公益事業株が下落。債券利回りの上昇が影響した。一方、アップル は1.8%上昇。著名投資家カール・アイカーン氏が前日、同社株の保有 を明らかにしたことがこの日も買い材料となった。

S&P500種株価指数は前日比0.5%安の1685.39で終了。ダウ工業 株30種平均は113.35ドル(0.7%)下げて15337.66ドル。

ING米国インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテ ジスト、ダグラス・コート氏は電話インタビューで、「市場の関心は当 局による9月の緩和縮小に集中している」と述べ、「量的緩和によって 金融システムにはある程度の行き過ぎが生じた。バーナンキ連邦準備制 度理事会(FRB)議長は任期満了の際、次のバブルの責任を負うよう なことだけはしたくないはずだ」と続けた。

緩和策縮小の見通し

ブルームバーグが8月9-13日にエコノミストを対象に行った調査 によると、9月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で月 間850億ドルの債券購入の縮小が決定される確率は65%となっている。 前月は50%の確率だった。

7月の米生産者物価はほぼ変わらず。自動車がここ4年で最大の値 下がりとなった。米労働省によると、生産者物価指数(PPI)全完成 品は前月比横ばい。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は0.3%上昇だった。前月は0.8%上昇。

ユーロ圏経済は2013年4-6月(第2四半期)に前期比で拡大し過 去最長のリセッション(景気後退)から脱却した。ドイツとフランスが けん引役となった。欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)による と、4-6月の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増加。1- 3月(第1四半期)GDPは前期比0.3%減(改定前=0.2%減)だっ た。

セントルイス連銀のブラード総裁は、政策当局者らは経済予測のみ に基づいて政策を変更することには慎重になるべきだと指摘した。当局 の経済予測は過度に楽観的になることが過去に示されていると説明し た。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は5.9%上昇の13.04。VIXは6月に年初来のピークをつけ て以来、36%低下している。

9指数が下落

S&P500種産業別10指数のうち9指数が下落。特にヘルスケア関 連株や消費者サービス株が下げた。住宅関連用品小売りのホーム・デポ は2.5%安。

航空機メーカー、ボーイングは2%下落。ANAホールディング傘 下の全日本空輸が14日、保有するB787のうち3機でエンジン用消火 器の配線接続部分の不具合を発見したことが嫌気された。

S&P住宅建設株価指数は1.8%下落。米国債利回りが年初来の最 高に迫り、金利上昇が住宅回復の足を引っ張るとの懸念が強まった。構 成する11銘柄のうち10銘柄が値下がりした。パルトグループは1.7%値 下がりした。

原題:U.S. Stocks Fall as Economists Predict Fed Will Reduce Stimulus(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang. Editor: Jeff Sutherland

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