監督当局が訴えた元BOA社員、原告傘下ファニーメイが採用

住宅ローン債券事業に関して監督当 局に提訴された元バンク・オブ・アメリカ(BOA)幹部が、問題が表 面化してから数カ月後にファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)に採用され ていたことが分かった。このアダム・グラスナー元幹部はすでにファニ ーメイを退職している。

ファニーメイを監督する米連邦住宅金融局(FHFA)が同社で発 生した損失をめぐって2011年9月に起こした訴訟で、グラスナー元幹部 は被告人の一人とされている。元幹部は2012年1月にファニーメイに入 社、今年に入って退職した。

元幹部の経歴を知る関係者1人によると、司法省は先週、BOAを 相手取り提訴したが、訴状で元幹部を「BOAのセキュリティーズ・マ ネジング・ディレクター」と言及している。

ファニーメイによるグラスナー元幹部の採用は、住宅ローン危機の 後始末に必要な専門知識を、危機を引き起こした同じ業界に頼らざるを 得ないジレンマを浮き彫りにした。今回のケースでは、ファニーメイを 監督するFHFAが元幹部のビジネス慣行を問題視したにもかかわら ず、5カ月も経たないうちに監督下にあるファニーメイが採用した。

ペリー・ジョンソン・アンダーソン・ミラー・アンド・モスコビッ ツ法律事務所の弁護士、アイザック・グラドマン氏は、「専門知識のあ る人材で、経歴に汚点が一つもない人は多くない」と述べ、「金融危機 を引き起こした行為に関与していない専門家が登用されることが望まし い」と続けた。

司法省が起こした民事訴訟ではグラスナー元幹部は被告人に含まれ ていない。FHFAの訴訟では、住宅ローン債券を販売する文書は著し い誤解を与える内容で、ファニーメイとフレディマック(連邦住宅貸付 抵当公社)に数億ドルの損失を与えたとして、BOAとグラスナー氏を 含む複数の同行幹部が訴えられている。

原題:BofA Banker Sued by Regulator Then Joins Fannie Mae: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Michael Hytha、Peter Eichenbaum. Editors: Rick Green, David Scheer

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