英中銀議事録:ガイダンス導入8対1で決定、ウィール委員反対

イングランド銀行(英中央銀行)は 今月1日の金融政策委員会(MPC)で、フォワードガイダンス(時間 軸政策)導入を8対1で決定した。ウィール委員は目標を上回るインフ レ率に対する一段と厳しい姿勢を求めた。

14日公表された議事録によると、カーニー総裁は失業率に連関させ て政策金利見通しを示すガイダンスの導入について、全会一致の決定と することはできなかった。ウィール委員はガイダンス採用は支持してい たものの、インフレに関する条件を理由に反対票を投じた。

ガイダンスに基づくと、失業率が7%を上回る水準にある限り、 MPCは政策金利を過去最低の0.5%に維持する方針。この日発表され た英雇用統計で、4-6月(第2四半期)の失業率は7.8%にとどまっ た。

英中銀によれば、ガイダンスには適用継続を左右する条件があり、 これには物価安定に関する項目が含まれる。その一つは、インフレ率 が18-24カ月以内に2%の中銀目標を0.5ポイント以上上回りそうだと MPCが判断した場合だが、低金利維持の方針変更につながるこの項目 でウィール委員は対象期間の短縮を求めた。

同委員が反対票を投じた理由について議事録は、期間短縮を求める 意思を示すことで「フォワードガイダンスがインフレ目標を守るMPC のコミットメントに完全一致することを明確にするため」と説明した。

投資家は懐疑的

MPC委員らの間で意見の不一致があったことは、ガイダンスへの 信頼を脅かす恐れがある。投資家らは政策の効果について既に懐疑的 で、英10年債利回りはこの日一時4ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇の2.64%と、2011年10月以来の高水準に達した。

議事録によれば、資産購入枠を3750億ポンド(約57兆億円)で維持 することは9対0で決まった。政策金利を過去最低の0.5%に据え置く こともメンバー9人全員が支持した。

メンバーの一部は、量的緩和を拡大する根拠に「説得力はある」も のの、ガイダンスを「まず支持」した上で効果を見極めることに「メリ ット」はあるとの認識を示した。

原題:Carney Fails to Unite BOE on Guidance as Weale Dissents (3)(抜粋)

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