JPモルガン巨額損失、米当局14日にも刑事訴追を発表-関係者

米銀最大手のJPモルガン・チェー スのロンドン部門で昨年発覚した巨額のトレーディング損失に関連し、 米司法当局が14日にも刑事訴追を発表する可能性がある。事情に詳しい 関係者の1人が明らかにした。

関係者によれば、JPモルガンのロンドン部門の複数の元行員がト レーディング損失の隠蔽(いんぺい)を図っていなかったかどうかをめ ぐり米司法省の捜査対象となっている。JPモルガンのロンドン部門は 昨年、デリバティブ(金融派生商品)投資の失敗で62億ドル(現在の為 替レートで約6090億円)余りの損失が発覚した。

昨年5月に公表された巨額損失によって、同行が業績修正を余儀な くされたほか、上院常設調査小委員会が調査のための公聴会を開催、さ らに米証券取引委員会(SEC)と英金融行動監視機構(FCA)も調 査に乗り出す事態に発展した。また、ジェイミー・ダイモン最高経営責 任者(CEO)は取締役会から責任を問われ、2012年の報酬が半分に減 った。

スレーター・アンド・ゴードン(ロンドン)の法律専門家、ジェレ ミー・サマーズ氏は、英国と比べて「米国で科される刑罰は格段に厳し い」と指摘し、「英国または米国で訴追される可能性のある人々は、こ こではそれほど厳しい扱いを受けないため、英国で刑事手続きが行われ ることを目指してきた」と話す。

事情を直接知る関係者3人によれば、その取引ポジションの大きさ から「ロンドンの鯨」の異名を取り、投資失敗によって巨額損失を招い たブルーノ・イクシル氏は、米連邦捜査局(FBI)およびニューヨー ク市マンハッタンの連邦地検の捜査に数カ月にわたって協力している。 イクシル氏は捜査に協力し、証言を行うことを条件に刑事責任を免れる 見通しだ。関係者の1人によると、誰が刑事訴追される可能性があるか は、まだはっきりしていない。

マンハッタン連邦地検のプリート・バラーラ検事正のジェリカ・リ チャードソン広報官は、コメントを控えている。FBIニューヨーク事 務所のジム・マーゴリン報道官にコメント求めて電話でメッセージを残 したが、これまでのところ返答はない。

イクシル氏のトレーディング戦略を監督していた元上司のハビエ ル・マルティンアルタホ氏と、トレーダーとしてイクシル氏のトレーデ ィング勘定の記録に関与したジュリアン・グルー氏が刑事訴追される可 能性が高いと9日付のニューヨーク・タイムズ紙は報じた。

原題:JPMorgan Trading Loss Charges Said to Be Announced Tomorrow(抜粋)

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