鉄鉱石:17年まで供給過剰拡大へ、中国減速で-ゴールドマン

海上輸送による鉄鉱石供給は、来年 から少なくとも4年間、過剰の状況が続く見通しだ。中国の成長は減速 しているものの、リオ・ティントやヴァーレなど鉄鉱石生産会社は記録 的な水準に供給を増やしているからだ。

ゴールドマン・サックス・グループによると、鉄鉱石の供給過剰 は2014年に8200万トンと、少なくとも08年以降で最大となる見通し。供 給過剰は17年まで増え続けると見込まれている。ブルームバーグがまと めたアナリスト10人の予想中央値によると、14年平均の鉄鉱石価格は1 トン当たり115ドルと、現在の水準から19%下落し、09年以来の安値と なると見込まれている。

中国の国内総生産(GDP)増加に伴い、鉄鉱石価格は過去10年間 で最大8倍に上昇した。鉄鉱石の供給が需要に追い付けなかったため、 リオ・ティントやBHPビリトン、フォーテスキュー・メタルズ・グル ープは増産に踏み切った。ゴールドマンは、今後予想される供給過剰に より、鉄鉱石は15年に80ドルまで値下がりするとの見通しを示した。

ゴールドマンのアナリスト、クリスチャン・レロング氏(シドニー 在勤)は、「中国経済は減速しており、鉄鋼生産はこれまでのペースを 下回る見通しだ」と指摘。「これは来年始まる長期的トレンドだ。需要 が過去の力強いペースに戻るとは予想しづらい」と述べた。

スチール・インデックスのデータによると、世界の指標である中国 天津港に荷揚げされる鉄鉱石の価格は1ドライトン当たり141.80ドル と、年初来で2.1%下落している。鉄鉱石価格は5月に110.40ドルと、 7カ月ぶり安値を付けていた。

原題:Iron Ore Gluts Seen Through 2017 on Record Supply: Commodities(抜粋)

--取材協力:Helen Yuan、Sungwoo Park、Abhishek Shanker、Rajesh Kumar Singh、菅磨澄、Alaric Nightingale. Editors: Jake Lloyd-Smith, James Poole

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