独ティッセンクルップ、米州部門の売却は想定より時間かかる

鉄鋼メーカーでドイツ最大手のティ ッセンクルップは、米州部門スチール・アメリカスの売却を急がない考 えを示した。同部門の売却は想定よりも時間がかかっている。

ハインリヒ・ヒージンガー最高経営責任者(CEO)は13日の暫定 決算発表で、「報告した期限に縛られて当社が決定を下すことはないだ ろう」と語った。同社はこれまで9月30日の決算期末までに契約をまと める計画だった。

同社は発表資料で、「資産売却に関して有力候補1社との間で交渉 しており、非常に進展した段階にある」とする一方、「関心を示す他の 複数の候補とも協議している」と説明している。

ティッセンクルップは需要減少に対応するため米州部門を売却し、 非鉄鋼事業を強化する方針。自動車や建設業界での需要鈍化に加え、中 国製品との競争激化で価格が下落しており、先週には競合する独ザルツ ギッターが利益見通しの引き下げを強いられた。協議に詳しい複数の関 係者が5月に語ったところでは、スチール・アメリカスの売却先として ブラジルのナシオナル製鉄(コンパニア・シデルルジカ・ナシオナル) が有力候補。

ティッセンクルップの米州部門はブラジルと米国の鉄鋼資産で成っ ており、同社は売却先探しでここまで1年3カ月を費やしている。

ヒージンガーCEOは13日のアナリストとの電話会議で、増資など が選択肢として残されており、これは米州部門売却と「一体である必 要」はないと語った。

原題:ThyssenKrupp Says Americas Unit Sale Taking Longer Than Expected(抜粋)

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