米国株:反発、小売売上高を景気拡大の兆候と受け止める

13日の米国株は反発。朝方発表され た米小売売上高の伸びは、米国の景気が緩やかに拡大している兆候と受 け止められた。

アップルは上昇。著名投資家カール・アイカーン氏が「アップル株 の大規模なポジションを保有している」と述べたことが手がかりとなっ た。 銀行のバンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループも高 い。アナリストのディック・ボーブ氏が株価は2倍になるとの見方を示 したことが好感された。

一方、住宅建設のパルトグループは下落。金利上昇を背景に住宅建 設株が下落した。USエアウェイズ・グループは大幅安。司法省がアメ リカン航空との合併阻止を求めていることが売り材料となった。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高の1694.16で終了。ダウ工業 株30種平均は31.33ドル(0.2%)上げて15451.01ドル

パイオニア・インベストメント・マネジメント(ボストン)の運用 担当者、ジョン・キャリー氏は「経済ニュースの全般的な傾向はある程 度前向きになってきた。これまで数日間の調整を経て、押し目を拾いの ため株式市場に戻ってきた投資家がいるのだろう」と述べ、「力強い回 復が近く見られるかどうかは分からない。しかし景気は拡大しているよ うだ。そのペースは緩やかだが確実に前進している。これが結局のとこ ろ市場に認識されたのだろう」と続けた。

米小売売上高

米商務省が発表した7月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比0.2%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は前月比0.3%増加だった。前月は0.6%増(速報 値0.4%増)に上方修正された。

シカゴ連銀のエバンス総裁やクリーブランド連銀のピアナルト総 裁、ダラス連銀のフィッシャー総裁は先週、労働市場の改善に伴い金融 当局の緩和策縮小が近づいている可能性があると述べた。

アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日、米経済の「パフォー マンスは一様ではない」として、債券購入の縮小は今後3回の連邦公開 市場委員会(FOMC)のどの会合で始まってもおかしくないと述べ た。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は3.9%低下の12.31。VIXは6月に年初来のピークをつけ て以来、40%低下している。

S&P500種産業別10指数のうち7指数が上昇。特にテクノロジー 株や金融株を中心に上昇した。

アップルが上昇

アップルは4.8%高。アイカーン氏はツイッターでアップルは極め て過小評価されていると考えると述べ、同社に大規模な自社株買いを推 奨した。

アップルの新しい「iPhone(アイフォーン)」は9月10日の イベントで発表される見込みだと、事情に詳しい関係者1人の話で明ら かになった。2人の関係者によれば、本体が現行機種よりも薄いデザイ ンや、高解像度ディスプレーを採用した小型版を含むタブレット端末 「iPad(アイパッド)」の新機種の公開は新型アイフォーンの発表 後になる見通し。

コンピューターのヒューレット・パッカード(HP)は2.1%高。 シティグループのアナリスト、ジム・スーバ氏は21日に発表されるHP の四半期決算は利益がアナリスト予想を上回る可能性があると指摘し た。

S&Pの住宅建設株価指数は2.4%安。指標となる米10年債利回り は7月5日以来の水準に上昇し、金利の上昇が住宅回復の足を引っ張る との懸念が強まった。パルトグループは2.3%下落した。

USエアウェイズは13%下落。米司法省は、アメリカン航空とUS エアウェイズの合併阻止を求めて提訴した。同合併を通じて破産法適用 下からの脱却を狙っていたアメリカンにとって、今回の提訴で経営再建 の計画が宙に浮くことになる。

原題:U.S. Stocks Halt Two-Day Slide as Retail Data Signals Growth(抜粋)

--取材協力:Tom Stoukas. Editors: Jeff Sutherland, Jeremy Herron

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