ロンドンの鯨、免責条件にFBIと検察に協力か-元同僚の捜査

JPモルガン・チェースの元トレー ダーで、クレジットデリバティブ(金融派生商品)投資の失敗によっ て62億ドル(現在の為替レートで約6035億円)余りの損失を招いたブル ーノ・イクシル氏こそが、元同僚らが米国で刑事責任を問われるかどう かの鍵を握っている。

取引ポジションの大きさから「ロンドンの鯨」の異名を取ったフラ ンス人のイクシル氏は、米連邦捜査局(FBI)およびニューヨーク市 マンハッタンの連邦地検の捜査に数カ月にわたって協力している。事情 を直接知る関係者3人が明らかにした。関係者によれば、イクシル氏は 捜査に協力し、証言を行うことを条件に刑事責任を免れる見通しだ。

非公開捜査であることを理由に別の関係者が匿名を条件に語ったと ころでは、米捜査当局は、JPモルガンのロンドン部門の元行員が、複 雑なデリバティブポートフォリオの損失隠蔽(いんぺい)を図ったとし て、元行員らの検挙を今週にも発表する可能性がある。

JPモルガンの巨額損失をめぐる問題は、上院常設調査小委員会が 調査のための公聴会を開催する事態に発展し、ジェイミー・ダイモン最 高経営責任者(CEO)は取締役会から責任を問われ、2012年の報酬が 半分に減った。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏(ロ ンドン在勤)は「ダイモン氏はこれを過去の問題にしたいと切に望んで いる」と述べ、元行員の逮捕・訴追は「内輪の恥が人前にさらされる状 況にJPモルガンが耐えるしかない」ことを意味すると指摘した。

原題:London Whale Resurfaces to Help U.S. With JPMorgan Trading Probe(抜粋)

--取材協力:Michael J. Moore、Joshua Gallu、Lindsay Fortado、Kit Chellel、Ambereen Choudhury、Jeremy Hodges. Editors: Christine Harper, Peter Eichenbaum

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