米量的緩和、景気押し上げ効果は限定的-地区連銀エコノミスト

米連邦準備制度理事会(FRB)の 前例のないバランスシート拡大を通じた、いわゆる量的緩和策(QE) による景気押し上げ効果はこれまでの予測よりも限定的だろうと、地区 連銀エコノミスト2人が指摘した。

サンフランシスコ連銀のエコノミスト、バスコ・カディア氏とニュ ーヨーク連銀のエコノミスト、アンドレア・フェレロ氏は12日公表の調 査リポートで、「QE2のような資産購入プログラムは経済成長やイン フレに緩やかな影響をもたらすだけのようだ」と指摘。「フェデラル・ ファンド(FF)金利誘導目標の引き上げに着手すると伝えることの方 が、資産購入の終了に関するガイダンスよりも影響が強いだろう」と分 析した。

両エコノミストによると、総額6000億ドル(現在のレートで約58億 円)に上った資産購入プログラム第2弾、いわゆるQE2による実質国 内総生産(GDP)伸び率への押し上げ効果は0.13ポイント、インフレ 率への押し上げ効果は0.03ポイント。0.25ポイントの利下げによる景気 押し上げ効果の約半分だという。

今回の研究は刺激策の継続期間を5年と想定。当局は1年目に債券 を購入して2年間保有し、最後の2年間で売却すると仮定するととも に、プログラム最初の4四半期はゼロ金利政策の維持を表明することを 前提としている。ゼロ金利の継続を長期化すると表明することで経済へ の恩恵が高まると両エコノミストは指摘した。

前回の調査では、QE2による押し上げ効果はGDP伸び率で3ポ イント、インフレ率で1ポイントと試算していた。

原題:Fed Economists See QE Offering at Best Moderate Growth Boost (1)(抜粋)

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