米国株:下落、日本のGDPを嫌気-小売売上高を控え様子見

12日の米国株は下落。日本の経済成 長が減速が弱材料視されたほか、米小売売上高統計の発表を翌日に控え て投資家は様子見姿勢を強めた。

電気自動車メーカー、テスラ・モーターズは3.7%下落。ラザー ド・キャピタル・マーケッツが株式投資判断を引き下げたことが嫌気さ れた。食品・関連製品の供給会社シスコは決算内容が売り材料とされ下 落した。一方、アップルは上昇。韓国サムスン電子との特許紛争でアッ プルが勝訴したことが買い手掛かりとなった。スマートフォン(多機能 携帯電話)メーカー、ブラックベリーは急伸。同社は戦略的な選択肢を 模索しており、身売りの可能性もあることを明らかにした。

S&P500種株価指数は前営業日比0.1%安の1689.47。ダウ工業 株30種平均は5.83ドル(0.1%未満)下げて15419.68ドル。

ブリン・マウワー・トラストの株式調査ディレクター、ジョー・コ スティガン氏は、「経済成長率はいら立たしいほど低い。それが不自然 なほど低水準にある金利水準によって相殺されている」と述べ、「この 状態が続く限りは相場は少なくとも9月に入るまでは変動がないだろ う。つまり出来高も低く、あまり自信のない動きとなるだろう」と指摘 した。

S&P500種は先週1.1%下落した。これは7週ぶりの大幅安。ダウ 平均は週間ベースで1.5%値下がりした。景気の拡大に伴い米金融当局 が年内に債券購入を縮小するとの見方が広がっている。

S&P500種のPER

S&P500種は年初から18%上昇。8月2日は最高値の1709.67で取 引を終えた。同指数の株価収益率(PER、実績ベース)は15.3倍で推 移。今年最初の取引は同13.1倍だった。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、第2四半期の決算を発 表した450社のうち72%で利益が予想を上回った。

米商務省が13日発表する7月の米小売売上高は前月比で0.3%増が 見込まれている。

日本の4-6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比年 率で2.6%増と前四半期から伸びが減速した。ルームバーグ・ニュース による事前調査の予想中央値は3.6%増だった。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は4.5%低下の12.81。VIXは今年6月に年初来のピークを つけて以来、37%低下した。

シスコは下落、アップル上昇

S&P500種産業別10指数のうち7指数が下げた。特に公益事業株 やエネルギー株が売られた。

シスコは5.8%下落。同社は2015年度の利益予想は達成できないと の見通しを示した。低調なレストランの客足が利益を損ねた。

一方アップルは2.8%高。米国際貿易委員会(ITC)は9日、韓 国サムスン電子の一部製品が米アップルが持つマルチタッチ機能とヘッ ドフォン差し込み口検出の2件の特許を侵害しているとして、米国への 輸入差し止めを命じる決定を下した。

ブラックベリーは10%の大幅高。同社の取締役会は戦略的な選択肢 を模索するために特別委員会を設置した。身売りや合弁事業の可能性も あるという。

原題:U.S. Stocks Fall Amid Japan GDP as Investors Await Retail Sales(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa. Editors: Jeremy Herron, Michael P. Regan

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