米キャンターと元トレーダーが訴訟合戦-不当解雇めぐり

独立系ブローカーディーラー、米キ ャンター・フィッツジェラルドが、シンガポールを拠点とする元デリバ ティブ(金融派生商品)トレーダー、ギャビン・ホワイト氏を解雇した ことに端を発した訴訟合戦で、キャンター側は恐喝まがいの脅しを同氏 が行ったと主張している。

ホワイト氏が不当解雇を主張し、損害賠償訴訟をシンガポールの高 等法院に起こしたが、キャンターも融資の返済と報酬の一部返還を求め て逆提訴した。非公開の審理が15日に行われる予定だ。

キャンターのシンガポール部門は訴状で、ホワイト氏が昨年10月に 報酬を20%カットする提案を拒否し、オーストラリアにおける同社の違 反行為を告発する可能性をちらつかせた事実に言及。実際にはいかなる 違反も存在せず、甚だしい不正行為を理由にホワイト氏を解雇する権利 があったとした上で、同氏が会社の評判を傷つけると恐喝まがいの脅し を行ったと訴えた。

ホワイト氏の弁護士であるプラディープ・ピライ氏は12日の電話取 材に対し、「ホワイト氏はキャンターが主張するような脅しの事実を強 く否定しており、甚だしい不正行為に関与したという汚名をそそぎたい と考えている」と語った。

ホワイト氏の訴状によれば、キャンターは期間3年の雇用契約に違 反して同氏を昨年11月に解雇した。また、同年10月の報酬に関する上司 との協議で行った発言を不利な材料に用いない約束だったと同氏は主張 している。キャンターの広報担当、ロバート・ハッベル氏は訴訟に関す るコメントを控えている。

年間58万シンガポール・ドル(約4444万円)の報酬を受け取ってい たホワイト氏は昨年10月、同氏が属する部門の成績が平均を下回り、同 氏のチームの「ずばぬけて高い」給与を維持できないとして報酬カット の提案を受けた。29万7576シンガポール・ドル(約2280万円)の返還を キャンターは求めている。

原題:Cantor, Ex-Trader Exchange Suits Over Alleged Blackmail Threat(抜粋)

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