今日の国内市況(8月12日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株反落、GDP下振れや円高止まり警戒-不動産、金融中心売り

東京株式相場は反落。日本の4-6月国内総生産(GDP)が予想 に比べ下振れたほか、為替の円高止まり、国内新興市場の急落などが嫌 気された。不動産株のほか、その他金融や証券、銀行など金融株、情 報・通信といった内需関連株中心に安い。

TOPIXの終値は前週末比6.29ポイント(0.6%)安の1134.62、 日経平均株価は95円76銭(0.7%)安の1万3519円43銭。

ニッセイアセットマネジメントの西崎純チーフ・ポートフォリオ・ マネジャーは、「日本株は需給が良くない上に、8月に入って為替が円 高に振れており、当面は弱含みで推移しそうだ」と言う。4-6月 GDPについては、「予想より弱い」としながらも、「じっくり吟味す ると、中身は悪くない」とも話していた。

●債券続伸、株安や日銀買いオペで-超長期債利回り2カ月ぶり低水準

債券相場は小幅続伸。株式相場の下落や日本銀行による長期国債買 い入れオペが買い手掛かりとなった。超長期債利回りは約2カ月ぶりの 低水準に達した。

東京先物市場で中心限月の9月物は前週末比6銭高の144円08銭で 開始。午前10時10分の日銀金融調節で長期国債買い入れオペが通知され ると144円13銭に上昇し、中心限月で5月10日以来の高値を記録した。 午後に入ると売りが増えて9銭安の143円93銭まで下落。しかし、その 後は再び買いが優勢になり、結局は2銭高の144円04銭で引けた。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは「先週の30年債 入札が良くなかったにもかかわらず、きょうも超長期ゾーンを中心に相 場は強い」と指摘。「夏休みモードの中で、日銀の買いに金利は押され ている。GDP(国内総生産)速報値は大きな材料にはならなかった」 と語った。

●ドル・円が一時96円割れ、GDP下振れで株安進行を警戒

東京外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=96円台を割り込 んだ。日本の4-6期の国内総生産(GDP)速報が市場予想を下回っ たことを受け、株安警戒感から円買いが先行した。

96円台前半で週明けの東京市場を迎えたドル・円は、GDP発表後 に95円93銭まで円高が進行。しかし、95円台の滞空時間は短く、日本株 が一時上昇に転じた午前の取引終盤にかけては96円64銭まで円売りが進 み、午後は96円台半ばで一進一退の展開となった。

野村証券金融市場調査部の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストは GDPが市場予想を下回ったことで、消費増税の延期などの議論が強ま る可能性があり、改革姿勢の後退を警戒する海外ヘッジファンドなどの 株売り、円買いの材料になると指摘。半面、ドル・円の96円台割れは 「押し目買いしたい人たちにとっては悪くないレベル」だとし、ここか ら円高が加速する可能性は低いと話していた。

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