米国債:4日ぶりに下落、統計控え-米小売売上高は増加予想

米国債市場では10年債が4営業日ぶ りに下落。13日に発表される7月の米小売売上高は4カ月連続での増加 と予想されている。

トレーダーのインフレ見通しの指標となる10年債と同年限のインフ レ連動債(TIPS)の利回り差(ブレークイーブンレート)は、10週 ぶりの高水準に近い。今週発表の7月消費者物価指数(CPI)は上昇 が予想されている。期間10年以上の米国債の過去1年におけるパフォー マンスは世界の国債市場の中で最悪となっている。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「データはこれまでのところ、経済 が改善しつつあるという事実を示してきた」と指摘。「ここでわざわざ リスクを取り(米国債を買い)たいとは考えないだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時49分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇の2.62%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償還) 価格は11/32下げて98 30/32。

期間10年以上の米国債は過去1年で10%超下げており、ブルームバ ーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)がモニターす る144指数の中で最悪のパフォーマンスとなっている。

米金融当局はこの日、2036年2月から2043年5月までに償還を迎え る米国債14億9600万ドル相当を買い入れた。

小売売上高

ブルームバーグがまとめた7月米小売売上高の事前調査によると、 エコノミスト64人の予想中央値は0.3%の増加。6月は0.4%増だった。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ジョン・ブリッ グス氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は米小売売上高が「今 週最も重要なイベント」だと指摘。債券購入ペースを緩めるかどうか当 局の判断を左右しかねないと述べた。「緩和縮小を始動させるための証 拠固めの責任は、この統計が負っている」と続けた。

14日に米労働省が発表する7月の生産者物価指数(PPI)は、ブ ルームバーグニュースのエコノミスト調査で前年同月比2.4%の上昇と 予想されている。6月は2.5%の上昇だった。15日発表に発表される7 月のCPIは2%上昇と、前月の1.8%上昇から加速が予想されてい る。

マーケットの均衡点

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「米当局による購入継 続、やや軟調な株式市場と経済データを背景に、マーケットは均衡点に かなり近づいている」と指摘。「緩和縮小が近づいていることに変わり はないため、長期的に利回りは依然上昇方向にあるようだ」と述べた。

10年債のブレークイーブンレートはこの日2.26ポイント。9日に は2.28ポイントに上昇し、5月29日以来の高水準を付けていた。

米財務省がこの日発表した7月の財政収支は976億ドルの赤字だっ た。今年度7月までの累計で財政赤字は6074億ドルと、前年同期の9738 億ドルから縮小した。

米財務省は7月31日、財政状況が改善するのに伴い固定利付債入札 の規模を段階的に縮小するとの見通しを示した。

原題:Treasuries Snap Three-Day Advance Before Retail-Sales Report(抜粋)

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