債券は続伸、株安や日銀買いオペで-超長期債利回り2カ月ぶり低水準

債券相場は小幅続伸。株式相場の下 落や日本銀行による長期国債買い入れオペが買い手掛かりとなった。超 長期債利回りは約2カ月ぶりの低水準に達した。

東京先物市場で中心限月の9月物は前週末比6銭高の144円08銭で 開始。午前10時10分の日銀金融調節で長期国債買い入れオペが通知され ると144円13銭に上昇し、中心限月で5月10日以来の高値を記録した。 午後に入ると売りが増えて9銭安の143円93銭まで下落。しかし、その 後は再び買いが優勢になり、結局は2銭高の144円04銭で引けた。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは「先週の30年債 入札が良くなかったにもかかわらず、きょうも超長期ゾーンを中心に相 場は強い」と指摘。「夏休みモードの中で、日銀の買いに金利は押され ている。GDP(国内総生産)速報値は大きな材料にはならなかった」 と語った。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)低い0.745%と5月13日以来の低水準で 始まり、午前は同水準で推移した。午後の開始後に0.755%を付けた が、2時前後から再び0.745%。その後0.745-0.75%で取引された。

超長期債も堅調。20年物の145回債利回りは1.5bp低い1.665%で開 始後、午後零時半すぎに1bp低い1.67%まで下げ幅を縮める場面があっ たが、午後2時ごろには1.655%と6月13日以来の低水準を付けた。3 時すぎからは1.66%で推移。30年物の39回債利回りは1bp低い1.785% で始まり、午後2時ごろに2bp低い1.775%と6月10日以来の水準に低 下した。

日銀オペ

日銀がこの日実施した長期国債買い入れオペ(総額6500億円)では 応札倍率が2本とも低下し、国債市場で中長期ゾーンの売り圧力が弱ま っていることが示された。

ソシエテ・ジェネラル証券の菅原琢磨シニア円債ストラテジストは 「今後も短期国債買い入れも含め、日銀の買い入れという金利低下圧力 がかかり続ける」と指摘。「2年金利の低位安定を前提に、5年債への 投資には妙味がある」と述べた。

内閣府が12日発表した今年4-6月期の実質GDP速報値は前期比 年率で2.6%増となった。ブルームバーグ・ニュースの調査では3.6%増 が予想されていた。1-3月期は年率で4.1%増。同統計は政府が消費 税率引き上げに踏み切れるかの重要な指標で、焦点は9月9日発表の改 定値に向けられている。

財務省はあす13日に5年利付国債の入札を実施する。表面利率(ク ーポン)は前回債と同水準の0.3%が見込まれている。発行額は2 兆7000億円程度。新発5年物の113回債利回りは横ばいの0.285%で取引 された。

バークレイズ証券の徳勝礼子シニア債券ストラテジストは、債券相 場は「朝方は買いが先行したものの、午後に入って高値警戒感から弱含 んだ」と説明。5年債入札については「利回りは0.3%を下回っている ものの、相応の需要ありそうだ」と言う。

東京株式相場は下落。TOPIXは前週末比0.6%安の1134.62。東 京外国為替市場では円が対ドルで1ドル=96円台半ば。午前には95円93 銭と8日に付けた6月19日以来のドル安・円高水準95円81銭に近づく場 面があった。

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