米国株:反落、ETFから資金流出-緩和縮小の兆候も圧迫

米株式相場は反落。株式上場投信 (ETF)からの資金流出が進んだ。米金融当局が年内に緩和策を縮小 するとの兆しが増えていることも材料視された。S&P500種株価指数 は週間ベースでは6月以来の大幅安。

ギャップは安い。7月の既存店売上高は伸びがアナリスト予想を下 回った。JCペニーも下落。同社の経営者人事をめぐり会長と筆頭株主 であるウィリアム・アックマン氏率いるパーシング・スクエア・キャピ タル・マネジメントの意見が対立している。一方、鉄鉱石生産会社クリ フス・ナチュラル・リソーシズは高い。中国の工業生産が市場予想を上 回る伸びとなったことを受け、金属相場が上昇したことが手掛かり。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1691.42で終了。ダウ工業 株30種平均は72.81ドル(0.5%)下げて15425.51ドル。

ミューチュアル・ファンド・ストアのクリス・ボウファード最高投 資責任者(CIO)は電話インタビューで、「緩和縮小が注目されてい るほか、最近の高値更新を消化しようとしている」と指摘。「今週はあ まりニュースがなかった。正常な消化のプロセスであり、市場は最近の 急ピッチな上昇を受けて落ち着きどころを探っている」と述べた。

S&P500種は今年に入って19%上昇しており、今月2日には終値 での最高値1709.67を記録した。同指数は今週は1.1%安と、週間では6 月21日終了週以来の大幅な下げ。ダウ30種平均は週間では1.5%下落 し、7週間ぶりの下げとなった。

緩和縮小観測

ブルームバーグがまとめたデータによると、ETFから過去4日間 にほぼ12億ドルの資金が流出した。7月は月間の資金流入額が約320億 ドルと、2008年9月以来で最大となっていた。

今週はシカゴ連銀のエバンス総裁、クリーブランド連銀のピアナル ト総裁、ダラス連銀のフィッシャー総裁がそれぞれ発言し、労働市場の 回復を背景に緩和縮小が近づいている可能性があるとの見方を示した。

ドイチェ・アセット・アンド・ウェルス・マネジメントのイボ・バ イノエル氏は「市場は少なくとも適正価格の状態だ」と指摘。「S& P500種は過去2年間に大幅に上昇してきている。純粋にファンダメン タルズな観点からすると、上値余地はあまりなさそうだ」と述べた。

S&P500種の業種別10指数中、この日は9指数が下落。通信株指 数は1%安と5日続落。週間では2.5%下げた。AT&Tは1.4%安。

ギャップやJCペニーが安い

ギャップは3.1%安。7月の既存店売上高は1%増加と、アナリス ト予想の1.6%増に届かなかった。「オールド・ネイビー」と「バナ ナ・リパブリック」のブランドが不振だった。

JCペニーは5.8%安と、過去9営業日では8日目の下落。アック マン氏は前日に書簡でマイロン・ウルマン最高経営責任者(CEO)の 速やかな退任を要請。JCペニーのエンジバス会長は、ウルマン氏は取 締役会の圧倒的な支持を得ていると述べた。

クリフス・ナチュラルは11%高と、S&P500種の値上がり率トッ プ。アルコアは3.9%上げて、ダウ30種平均の上昇率トップ。フリーポ ート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドは2.6%高。

原題:U.S. Stocks Fall as Investors Pull Money, Weigh Stimulus Timing(抜粋)

--取材協力:Lu Wang. Editors: Jeremy Herron, Michael P. Regan

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