米国債(9日):10年債利回り、約3週ぶりの小幅レンジ

米国債市場では10年債利回りが約3 週間ぶりの小幅なレンジで推移した。市場では、金融当局が9月に債券 購入の縮小を開始するかどうかをめぐり憶測が飛び交っている。

10年債利回りは週間ベースでは3週間ぶりに低下となった。米財務 省は今週、発行総額720億ドルの国債入札を実施。10年債入札の規模 は240億ドルだった。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「米国債のボラティリ ティ(変動性)は極めて小さい」とし、「今週は注目すべき指標がほと んどなかった。金融当局は9月に緩和縮小を始めるだろう。それがコン センサスだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.58%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月償還) 価格は3/32上げて99 10/32。

利回りは3.49bpの範囲で推移。このレンジは7月22日以降で最小 となる。

30年債利回りは3.63%と、7月31日以来の低水準。今週は5bp下 げた。

ボラティリティ

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は1470億ドルと、1日当たりの出来高としては年初来で最 低。年初来の平均は3142億4000万ドル。

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート( MOVE)指数は75.4。7月5日には117.89と、2010年12月以来の高水 準を付けていた。年初来の平均は67.39。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「金 融当局が考える縮小の時期に関して、市場は手掛かりを得ようと何らか の情報を待っている」と発言。「市場は金融当局が9月に緩和縮小を始 めるとの確証を求めていた。相場を動かすには、新たな材料が必要だ」 と述べた。

ニューヨーク連銀のウェブサイトによれば、同連銀は2036年2月か ら43年5月に償還を迎える米国債を12日に最大17億5000万ドル買い入れ る。

金融当局者の見解

金融当局者は今週、緩和策の縮小開始に対して前向きな姿勢を強め ていることを示唆した。シカゴ連銀のエバンス総裁は6日、9月の連邦 公開市場委員会(FOMC)での緩和縮小開始の決定を排除しないと し、「労働市場で好ましい改善が見られ、それについて疑いの余地はな い」と述べた。

クリーブランド連銀のピアナルト総裁は7日、「労働市場が昨年秋 からの力強い道筋を維持した場合は、私は毎月の資産購入の規模縮小に 備えるだろう」と語った

ダラス連銀のフィッシャー総裁は独紙ハンデルスブラットとのイン タビューで、経済指標が大幅に悪化しない限り、当局は9月に債券購入 縮小を始めるべきだと述べた。

原題:Treasuries in Narrowest Range in 3 Weeks on Fed-Tapering Views(抜粋)

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