中国:7月の工業生産、予想を回る伸び-経済安定化を示す

中国の7月の工業生産は市場予想を 上回る伸びとなった。予想以上の強さを示した前日の輸出入統計と合わ せ、中国経済が安定化しつつあることを示唆した。

国家統計局が9日発表した7月の工業生産は前年同月比9.7%増。 7月の小売売上高は同13.2%増。1-7月の都市部固定資産投資は前年 同期比20.1%増となった。

工業生産の伸び加速で、中国は一段の景気減速を回避するとの見方 が強まる可能性がある。7月の輸出と輸入は共に市場予想を上回る改善 を示し、当局が発表した同月の製造業と非製造業の購買担当者指数 (PMI)も上昇した。中国経済の成長ペースは2四半期連続で鈍化し たが、工業生産の増加は李克強首相が掲げる今年の成長率目標 (7.5%)の達成につながる。

クレディ・アグリコルCIBのシニアエコノミスト、ダリウス・コ ワルツィク氏(香港在勤)はリポートで「統計は中国経済が底入れした ことを裏付ける」と分析。政府の刺激策と最近の在庫減少により需要が 回復するとの予想を背景に生産は持ち直しつつあると指摘した。

7月の工業生産の増加率は、春節(旧正月)の連休に伴うゆがみが 生じる1、2月を除くと、昨年12月以来の大きさ。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト47人の予想中央値は前年同月比8.9%増 で、6月と同じ伸びが見込まれていた。

小売売上高

7月の小売売上高の予想中央値は前年同月比13.5%増、6月 は13.3%増だった。都市部固定資産投資は前年同期比20%増が予想され ていた。1-6月(上期)は同20.1%増だった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの大中華圏経済担 当責任者、陸挺氏(香港在勤)は9日のリポートで同日発表の統計につ いて「当局が7月に取った成長志向の行動の効果が明らかに示された」 と指摘した。

統計局が同日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月 比2.7%上昇。今年の政府目標である3.5%上昇を、年初から一度も上回 っていない。李首相にとっては必要な場合に刺激策を拡充する余地が広 がった形だ。生産者物価指数(PPI)は同2.3%低下と、1年5カ月 連続で前年割れとなった。

1-6月(上期)のCPIは前年同期比2.4%上昇。7月の食品価 格は前年同月比5%上昇。6月は4.9%上昇だった。

原題:China Factory Output Tops Forecasts in Stabilizing Sign: Economy(抜粋)

--取材協力:Jing Jin、Simon Lee、Xin Zhou、Stephen Tan、Huang Zhe、アンディ・シャープ. Editors: Scott Lanman, Nerys Avery

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