【個別銘柄】三菱マ上昇、業績不振のニコンやヤマダ電は急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

三菱マテリアル(5711):前日比9.6%高の378円。4-6月期の連 結営業利益が前年同期比51%増の170億円だった、と8日に発表。国内 での復興需要などでセメント事業が伸長、円安も寄与した。2014年3月 期計画は前期比37%増の720億円を維持。また、前日のニューヨーク銅 先物が中国の銅輸入の増加などを材料に、8週ぶり高値を付けたことも 業種全般に好影響を与え、東証1部33業種で非鉄金属指数は上昇率1 位。

三井化学(4183):7.1%高の272円。SMBC日興証券が8日付 で、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を220 円から350円に引き上げた。円安効果や国内外自動車生産回復による石 化事業の稼働率上昇などにより、14年3月期業績は市場予想を大幅に上 回る見通しと指摘した。収益低迷にあえぐ基礎化学品事業の構造改革も 期待でき、中長期的にも業績は大幅な回復が続く見込み、としている。

ニコン(7731):14%安の1726円。同社は8日、14年3月期の連結 営業利益計画を従来比25%減の650億円に下方修正した。期末配当予想 も1株当たり31円から22円に減額。ジェフリーズ証券では、投資判断を 「ホールド」から「アンダーパフォーム」、目標株価を2500円から1350 円に下げた。一眼レフカメラの販売減少見通しを反映し、14年3月期の 営業利益予想を980億円から600億円、来期予想を720億円から550億円に 下方修正した。

ヤマダ電機(9831):16%安の3295円。4-6月期の連結営業損益 は39億円の赤字(前年同期は74億円の黒字)だった、と8日に発表。テ レビなど映像関連商品が伸び悩んだ。クレディ・スイス証券では、4- 6月は販促強化と在庫処分でマージンが悪化したと指摘。中国事業の撤 退損失も同証想定よりかさんでいたとし、決算の印象はややネガティブ との見方を示した。

ツガミ(6101):3.9%高の459円。発行済み株式数の2.03%に相当 する150万株、金額で7億5000万円を上限にした自社株買いを9日午 前11時半に発表した。取得期間は8月9日から11月11日まで。株式需給 の引き締まりを期待した買いが午後に膨らんだ。

ケーズホールディングス(8282):11%安の3005円。4-6月期の 連結経常利益は前年同期比16%減の30億900万円だった、と8日に発 表。ドイツ証券では、ブロードバンド加入に伴う値引き販促の厳格化を 受け、4月からインセンティブ収入が減少している現状を指摘。同収入 の減少が想定以上で、こうした影響が通期で続いた場合、経常利益を 5%程度押し下げる要因になろう、とみる。会社側は、14年3月通期計 画の270億円(前期比15%増)を維持。

大日本印刷(7912):5.8%高の920円。4-6月期の連結営業利益 が前年同期比4.5倍の115億円になった、と8日に発表。エレクトロニク ス部門が黒字転換した。スマートフォンやタブレット向け中小型品が堅 調だった。

沢井製薬(4555):9.5%高の1万2810円。4-6月期の連結営業 利益は前年同期比42%増の58億円だった、と8日に発表。前期比3.5% 増の180億円で据え置いた14年3月通期計画に対する進捗(しんちょ く)率は32%。決算を受け、野村証券では投資判断を「中立」から「買 い」、目標株価を1万1700円から1万5000円に引き上げた。採算性の改 善が想定を上回るとし、7-9月期以降に多少のコスト増を考慮して も、通期営業利益は205億円を達成できようとした。

太陽誘電(6976):7.9%安の1233円。クレディ・スイス証券では 8日、フェライトや応用製品の売上高上振れを考慮すると、受動部品事 業の営業利益はやや物足りなく、第1四半期決算の印象はネガティブと の見方を示した。4-9月期の営業利益は75億-80億円程度と、会社計 画(100億円)や同証予想(92億円)を下回る可能性もあるという。会 社が8日に発表した4-6月期営業利益は、前年同期比3倍の32億8200 万円だった。

ディスコ(6146):1.6%安の5520円。同社は8日に通期業績見通 しと配当予想を上方修正したが、野村証券では半導体製造装置メーカー の業績で特に重視される受注の減速見通しが示されたことが警戒されて いるのではないか、との見方を示した。ディスコは8日、14年3月期の 連結営業利益見通しを138億円から152億円、年間配当予想を1株当た り70円から77円に増額すると発表した。

太平洋セメント(5233):3.2%高の359円。8日発表の4-6月期 の連結営業利益は、前年同期比約19倍の92億円。セメント事業の黒字転 換などが利益拡大に寄与した。クレディ・スイス証券では、セメントの ほか全事業で増益となり、印象はとてもポジティブと指摘。14年3月期 は会社計画(480億円)や同証予想(540億円)を上回る可能性が高い、 との見方を示した。

SMC(6273):5.1%高の2万1230円。4-6月期の連結営業利 益は前年同期比8.8%増の276億円だった、と8日に発表。自動車関連産 業向けに自動制御機器事業の需要が堅調だったほか、為替の円安効果が 寄与した。14年3月期の営業利益計画(前期比12%増の870億円)に対 する進捗率は32%。

ティラド(7236):12%安の324円。14年3月期の連結営業利益見 通しを49億円から前期比71%増の45億円に下方修正する、と8日に発 表。米国やタイ、ロシアなど海外子会社の下期業績が当初想定を下回る 見込みのためという。同社はラジエーターなど熱交換器メーカー。

スタートトゥデイ(3092):1.6%高の2040円。クレディ・スイス 証券では8日、目標株価を2000円から2500円に引き上げた。投資判断は 「アウトパフォーム」を継続。競合EC(電子商取引)に対する競争優 位性が顕著になってきた、と指摘。夏セール前倒しの影響を吸収、7月 も15%前後の増収を達成したと推察されるなど利益成長力は改善してお り、9月下旬に開始予定の「WEAR」のアプリダウンロード数の好発進と 第2四半期決算の大幅増益がカタリストになる、と見ている。

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