米地区連銀総裁、9月に緩和策縮小の可能性を相次ぎ示唆

米連邦公開市場委員会(FOMC) で金融刺激策に関してこれまでさまざまな票を投じてきた4人の米金融 当局者が今週、景気が加速しているとの自信から債券購入プログラムの 縮小開始に一段と前向きな姿勢を相次いで示唆した。

シカゴ連銀のエバンス総裁は6日、9月17-18日開催のFOMCで 購入額を縮小し始める決定を下すことを「明確には排除しない」と発 言。「労働市場には好ましい改善が見られ、それについて疑いの余地は ない」述べ、「持続可能な改善だというさらなる確証を私は引き続き望 んでいる」と語った。

米金融当局者は月間850億ドル(約8兆2300億円)の債券購入の縮 小開始時期を判断するに当たって労働市場に注目しており、労働市場が 大幅に改善するまではプログラムを継続する方針を示している。

エバンス総裁は今年のFOMCで投票権を持つ。2011年には緩和策 を支持して反対票を2回投じており、記録的規模の金融緩和策を最も声 高に支持してきた当局者の1人。同総裁の発言内容はクリーブランド連 銀のピアナルト総裁に似ている。ピアナルト総裁はFOMCに出席し た10年間、投票では常に多数派に回っていた。

ピアナルト総裁は今月7日のクリーブランドでの講演で、「雇用の 伸びは予想していたよりも力強い。また現在の失業率は昨年9月時点で の自らの予想を0.5%以上も下回っている」と説明し、「こうした雇用 進展を考慮し、労働市場が昨年秋からの力強い道筋を維持した場合は、 私は毎月の資産購入の規模縮小に備えるだろう」と述べた。同総裁は8 日、来年の早い時期に退任する考えを明らかにした。クリーブランド連 銀は来年、FOMCでの投票権を持つ予定。

「合唱」

量的緩和策に最も批判的な当局者の1人であるダラス連銀のフィッ シャー総裁は8日、経済の改善が持続していることから、米連邦準備制 度理事会(FRB)が過去最大の金融刺激策を縮小し始めるいいタイミ ングだと発言した。同総裁はCNBC放送のインタビューで、 「FOMCの予想通りの状況となれば、縮小するだろう」という当局者 の「合唱」を今週耳にしたと述べ、これから9月のFOMCまでの間に データ内容や感情などを注視する必要があるとの認識を示した。

アトランタ連銀のロックハート総裁はマーケット・ニュース・イン ターナショナル(MNI)に対し、「これまでの進展はかなり素晴らし く、経済が資産購入なしでも前進する態勢に反映されることは確かだろ う」と語った。MNIが7日に報じたもので、同総裁は債券購入の最初 の縮小は早ければ9月の可能性があると述べた。同総裁は景気刺激策の 支持者で、今年のFOMCでは投票権を持たない。

原題:Fed Officials Signal Tapering Is Possible at September Meeting(抜粋)

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