米大手投資銀、市場シェア拡大-欧州の銀行は苦境抜け出せず

米国の銀行は投資銀行・トレーディ ング事業で欧州の銀行から市場シェアを奪っている。欧州の銀行は依然 として景気低迷に苦しんでおり、規制当局からは資本増強を迫られてい る。

ブルームバーグが集計したデータによれば、米国の大手投資銀行の 証券部門の収入総額は4-6月(第2四半期)に前年同期比で24%増 加。伸び率は欧州の大手行の11%の2倍以上となった。欧州の大手行に はドイツ銀行や英バークレイズなどが含まれる。

米銀の大幅な増収の背景にはS&P500種株価指数が過去最高値に 達し、北米の企業が今年に入って発表したM&A(企業の合併・買収) の総額が約7100億ドル(約68兆6100億円)と2011年以来の高水準に達し たことがある。一方、欧州中央銀行(ECB)は今年、銀行に対して追 加的な無制限の資金供給を行っていない。ソブリン債危機が4年目に入 り債券トレーディング収入が落ち込む中、ユーロ圏の経済は縮小しM& Aが抑制された。

クレディ・スイス・グループの投資銀行業務担当の世界責任者、ジ ム・アマイン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「利 益を上げるという意味で重点を置くべきなのは米州だ」と指摘。「欧州 とアジアの手数料は減少傾向にあり、現在は米州が世界の投資銀行業務 の手数料の58%を占めている」と述べた。

原題:U.S. Investment Banks Seize Market Share as Europeans Struggle(抜粋)

--取材協力:Nicholas Comfort、Elena Logutenkova、Michael J. Moore. Editors: Edward Evans, Christine Harper

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