ドルは96円台半ば、株価にらみの展開-中国指標受け豪ドル高

東京外国為替市場のドル・円相場は 1ドル=96円台半ばを中心に推移。株価動向をにらんだ取引に終始し た。この日発表された中国の経済指標の一部が予想を上回る内容となっ たのを受けて、豪ドルが買われる場面があったが、ドル・円への影響は 限定的だった。

ドル・円は午前の取引で日本株の反発を受けて一時96円97銭と2日 ぶりの水準まで円売りが進んだが、株価の伸び悩みにつれて値を戻し、 午後零時半すぎに96円33銭を付けた。その後96円70銭台まで円が売られ る場面も見られたものの方向は定まらず、96円台半ばでもみ合った。

外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、きょうの 相場展開について「基本は株にらみ」と指摘。午前のドル・円は仲値公 表に向けては株が堅調だったこともあって上昇したが、97円ちょうど近 辺は重いと話していた。

午前に発表された中国の7月の消費者物価指数(CPI)は前年 比2.7%上昇、生産者物価指数(PPI)は同2.3%低下となった。ブル ームバーグのエコノミスト予想調査では、それぞれ2.8%上昇、2.1%低 下が見込まれていた。また、オーストラリア準備銀行は金融政策四半期 報告で、2013年の成長予想を2.25%とし、5月時点の2.5%から引き下 げた。

午後にかけては、2時半発表の中国の7月の鉱工業生産や小売売上 高に市場関係者の注目が集まった。前日の豪ドルが豪雇用統計よりも中 国の貿易収支の発表を受けて相場が動いたためだ。

中国国家統計局の発表によると、7月の鉱工業生産は前年同月 比9.7%増と市場予想を上回った半面、小売売上高は同13.2%増と予想 を下回った。

豪ドルは同統計発表後に上昇し、対米ドルで一時1豪ドル=0.9154 米ドルと7月30日以来の高値を付けた。対円では88円40銭前後と3営業 日ぶりの水準まで豪ドル高が進んだ。

前日のドルは対ユーロでも売られ、一時は6月19日以来の安値とな る1ユーロ=1.3400ドルを付けた。この日は終盤にかけて1.3391ドルま でドル安・ユーロ高が進んだが、その後は1.3385ドル前後と前日終値 (1.3381ドル)付近で推移している。

--取材協力:大塚美佳. Editors: 青木 勝, 山中英典

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE