米国株:反発、中国の輸出入回復で-失業保険統計に注目

米株式相場は4日ぶりに上昇。中国 の輸出入が共に市場予想を上回る伸びになったことを好感した。米金融 緩和縮小の時期を探る上で失業保険統計が注目された。

原材料価格の上昇を背景に、鉄鉱石生産会社クリフス・ナチュラ ル・リソーシズと産金会社ニューモント・マイニングはいずれも上昇し た。電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズは急伸。第2四 半期決算で利益がアナリスト予想を上回った。一方、AT&Tなど通信 サービス株が安い。JPモルガン・チェースも下落。同行は住宅ローン 担保証券(MBS)販売での慣行をめぐって連邦当局の刑事捜査を受け ていることを明らかにした。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1697.48で終了。ダウ工業 株30種平均は27.65ドル(0.2%)高の15498.32ドルで終えた。

JPモルガン・ファンズのグローバル・マーケット・ストラテジス トのアナスタシア・アモローゾ氏は「経済指標が改善されており、最終 的には株式相場にとって明るい材料だ」と指摘。「それが金融政策にど のように影響するかをめぐり短期的には値動きが荒くなる可能性があ る。一つ留意すべきは、米金融当局が資産購入の縮小に動いた場合、そ れは非常に良い理由があるということだ」と語った。

ダラス連銀のフィッシャー総裁は独紙ハンデルスブラットとのイン タビューで、「経済指標が大幅に悪化しなければ」、9月に債券購入の 縮小を始めるべきだと述べた。

失業保険統計

週間新規失業保険申請件数は、3日に終了した週までの4週間平均 値が33万5500件と、前回のリセッション(景気後退)入り直前の2007 年11月以来の水準に下げた。先週の新規失業保険申請件数(季節調整済 み)は33万3000件に増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想の中央値にほぼ一致した。前週は32万8000件だった。

週間のブルームバーグ米消費者信頼感指数はマイナス23.5に上昇 し、2008年1月以来の高水準に達した。

中国の輸出入は7月に回復し、いずれも市場予想を上回る伸びとな った。2四半期連続で減速した同国経済が安定化しつつあることを示す 新たな兆候となった。

INGインベストメント・マネジメントのシニアストラテジスト、 パトリック・ムーネン氏は中国の貿易データについて、「中国の経済活 動の安定を示す兆候かもしれない」と述べた。「米株式相場にとって金 融政策だけが材料ではないと思う。景気回復に伴い、業績動向が最も重 要な要素になるだろう」と続けた。

S&P500種は1700上回る場面も

S&P500種は年初から19%上昇、2日には1709.67と終値ベースの 最高値を更新した。1日に初めて1700を上回った。この日は1700を上回 る場面が2回あった。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、第2四半期の決算を発 表した445社のうち72%で利益が予想を上回った。売上高が予想を上回 ったのは56%。

S&P500種のセクター別では全10業種のうち9業種が上昇。素材 株の上げが目立った。

クリフス・ナチュラルは8.9%、ニューモントは8.7%それぞれ上げ た。銅相場は8週間ぶり高値を付け、金は2週間ぶりの大幅高となっ た。

テスラは14%上昇し、153.48ドルと上場来高値を更新した。

原題:U.S. Stocks Rise on Chinese Trade Data, Jobless Claims Report(抜粋)

--取材協力:Alexis Xydias、Katie Brennan. Editors: Jeremy Herron, Jeff Sutherland

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