8月8日の米国マーケットサマリー:ドルは5日続落、株は反発

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3389   1.3336
ドル/円             96.66    96.33
ユーロ/円          129.41   128.47


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,498.24     +27.57     +.2%
S&P500種           1,697.47      +6.56     +.4%
ナスダック総合指数    3,669.12     +15.12     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .30%        +.00
米国債10年物     2.58%       -.01
米国債30年物     3.67%       -.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,309.90    +24.60   +1.91%
原油先物         (ドル/バレル)  103.86      -.51     -.49%

◎NY外国為替市場

8日のニューヨーク外国為替市場ではドルが5日続落。米金融当局 が来月に緩和策を縮小できるほど米国の景気は改善していないとの観測 が広がったほか、テクニカルな動きもドル売りを促した。

ドルは対ユーロで7週ぶり安値をつけた。ストップロスの売り注文 が発動されるとみられる節目の水準に接近した。来週は第2四半期のユ ーロ参加17カ国の総生産が発表されるが、事前予想ではプラスの伸びが 見込まれている。

HSBCホールディングスの為替ストラテジスト、ロバート・リン チ氏は、市場参加者は「米国の緩和策縮小見通しを見直している。9月 に実行される可能性はあまりないとの見方に傾いてきた」と述べ、「た とえ縮小が始まったとしても、市場が予想していたほど積極的ではない だろう」と続けた。

ニューヨーク時間10通貨に対するブルームバーグの米ドル指数 は0.4%下げて1017.10。ユーロは対ドルで0.4%上昇して1.3386ドル。 ユーロは円に対しては0.7%高の1ユーロ=129円36銭。円は対ドル で0.3%下げて1ドル=96円65銭。

◎米国株式市場

米株式相場は4日ぶりに上昇。中国の輸出入が共に市場予想を上回 る伸びとなったことを好感した。米金融緩和縮小の時期を探る上で失業 保険統計が注目された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.4%高の1697.48で終了。ダウ工業株30種平均は27.65ドル (0.2%)高の15498.32ドルで終えた。

JPモルガン・ファンズのグローバル・マーケット・ストラテジス トのアナスタシア・アモローゾ氏は「経済指標が正しい方向に向かって いることを示しており、最終的には株式相場にとって明るい材料だ」と 指摘。「それが金融政策にどのように影響するかをめぐり短期的には値 動きが荒くなる可能性がある。一つ留意すべきは、米金融当局が資産購 入の縮小に動いた場合、それは非常に良い理由があるということだ」と 語った。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。30年債利回りは1週間ぶり低水準を付けた。こ の日実施された30年債入札(発行額160億ドル)では、間接入札者の需 要が過去の平均を上回った。

10年債相場は続伸。30年債入札では最高落札利回りが2年ぶり高水 準付近となった。ただ米国債相場は一時上げを縮める場面もあった。米 ダラス連銀のフィッシャー総裁がドイツ紙ハンデルスブラットのインタ ビューで、「経済データが顕著に悪化しなければ」当局は9月に債券購 入の縮小を始めるべきだとの認識を示したことに反応した。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏はフィッシャー総 裁の発言について、「『経済データ次第』だと言っており、投資家は9 月に縮小が始まらない可能性がまだあると内心思っている」とし、「入 札がかなり好調だったのはそのためだ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時3分現在、既発30年債利回りは前日比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.67%。同年債(表面利率2.875%、2043 年5月償還)価格は7/32上げて85 20/32。利回りは一時5bp下げる場 面があった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。2週間ぶりの大幅高となった。ド ルが4月以降で最長の連続安と、下落基調が強まったことを背景に代替 投資としての金買いが活発になった。

主要10通貨に対するブルームバーグ・ドル指数は5営業日続落し、 7週間ぶりの低水準となった。中国の輸出入は7月に増加し、同国経済 が上向いたことが示唆された。中国は金輸入でインドに次いで世界2 位。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「ドルの軟調が続いている ため、金が魅力的になっている」と指摘。「中国の景気回復に伴い現物 需要が増えるとの期待も買いにつながっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比1.9%高の1オンス=1309.90ドルで終了。中心限月として は7月22日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油相場は続落。昨年12月以来で最長の5営業日連続 安となった。新規失業保険申請件数が予想ほど悪くなかったことで、米 金融当局が資産購入規模を縮小するとの懸念が再燃した。

先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は33万3000件に増加 した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は33万5000件だった。シカゴ連銀のエバンス総裁は6日、9月縮小の可 能性を「明確には排除しない」と述べた。米エネルギー情報局 (EIA)が7日に発表した統計では、先週の原油生産は1989年以来の 水準に急増した。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「良好な経済データが出ると緩和縮 小が心配になる」と指摘。「米国での原油生産が増え続けていることが 市場を重々しくしている。需給ファンダメンタルズでみれば供給は十分 だという事実を軽視してはならない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比97セント(0.93%)安の1バレル=103.40ドルで終了。終値ベースで は7月30日以来の安値。

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