米国債:上昇、入札好調で-30年債利回りは1週間ぶり低水準

米国債相場は上昇。30年債利回りは 1週間ぶり低水準を付けた。この日実施された30年債入札(発行額160 億ドル)では、間接入札者の需要が過去の平均を上回った。

10年債相場は続伸。30年債入札では最高落札利回りが2年ぶり高水 準付近となった。米国債相場は一時上げを縮める場面もあった。米ダラ ス連銀のフィッシャー総裁がドイツ紙ハンデルスブラットのインタビュ ーで、「経済データが顕著に悪化しなければ」当局は9月に債券購入の 縮小を始めるべきだとの認識を示したことに反応した。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏はフィッシャー総 裁の発言について、「『経済データ次第』だと言っており、投資家は9 月に縮小が始まらない可能性がまだあると内心思っている」とし、「入 札がかなり好調だったのはそのためだ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、既発30年債利回りは前日比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.67%。同年債(表面利率2.875%、2043 年5月償還)価格は6/32上げて85 20/32。利回りは一時5bp下げる場 面があった。

10年債利回りは2bp下げて2.59%。一時7月31日以来の低水準を 付けた。

30年債入札

30年債入札の結果によると、最高落札利回りは3.652%。入札直前 の市場予想は3.631%だった。前回7月11日の入札では3.66%と、ほぼ 2年ぶり高水準だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.11倍と、11年8月以来の低 水準。過去10回の入札の平均は2.55倍。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率は40.2% だった。過去10回の平均は37.2%。プライマリーディーラーの落札全体 に占める比率は42.7%と、過去10回の平均48.5%を下回った。

プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札全体に占める比率 は17.1%。過去10回の平均は14.3%。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「プライマリーディーラーの比率 は42.7%だった。この観点から見れば、順調な入札だったといえる」と 述べた。

米国債リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれ ば、30年債の年初来リターンはマイナス11.9%。米国債全体ではマイナ ス2.7%。昨年のリターンは30年債がプラス2.5%、米国債全体ではプラ ス2.2%だった。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の ビル・グロース氏は月間投資見通しで、債券運用担当者は金利がほぼゼ ロという「新しい世界」やトータルリターンが低下する可能性に適応す る必要があると指摘した。

同氏は、この新しい戦争に勝利するために取り得る戦略は年限の短 縮だけではないとし、利回り格差やボラティリティ、信用スプレッドな どを活用した戦略に目を向ける必要があると加えた。

原題:Treasuries Gain as Bond Sale Draws Above-Average Nondealer Bids(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE