PIMCOグロース氏、債券「戦争」に勝つ-解約増受け宣言

パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビ ル・グロース氏は、5月来の損失で解約が増えたことを受け、 PIMCOは債券「戦争」に勝つと宣言した。

同氏はPIMCOのウェブサイトに掲載したコメントで「現在進行 中のこの債券戦争に勝利する自信がわれわれにはある」とし、 「PIMCOから離れないでほしい。われわれはこの新たな戦争に勝 つ」と訴えた。

グロース氏が運用するPIMCOトータル・リターン・ファンドか らは3カ月連続で資金が流出した。バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長が5月と6月の発言で債券購入縮小を示唆したことを受 けて債券売りが一斉に広がった。

ブルームバーグのデータによれば、PIMCOトータル・リター ン・ファンドの年初来の運用成績はマイナス2.3%に落ち込んだ。これ は競合ファンド全体の61%の成績を下回っている。モーニングスターに よると、投資家は5-7月に同ファンドから187億ドル(約1兆8000億 円)を引き揚げた。

グロース氏は5月と6月の「戦略実行」に問題があったと認めた。 同氏はインフレ連動債を有望視してきたが、インフレ期待が高まらず今 年の成績低迷につながった。

同氏は、債券投資の低リターン時代に対応し、「制約のない戦略、 代替資産、株式」が柔軟な選択肢になるとも記述。「それらの資産をわ れわれは顧客のために運用していくが、債券についてあきらめないでほ しい」と付け加えた。

債券ポートフォリオの年限を延長することでリターンを高める戦略 は「利回りがほぼゼロの環境ではそれほど機能しない」とした上で、異 なる種類の債券の間の利回り格差に注目したり、ドル建て以外の債券や ボラティリティの高い債券に目を向けることで利益を上げられると指摘 した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE