今日の国内市況(8月8日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日経平均1カ月半ぶり安値、円高や街角景気懸念で売り-終盤崩れ

東京株式相場は続落し、日経平均株価は1カ月半ぶりの安値に沈ん だ。米国金融政策の不透明感を背景にした円高への警戒感が強い上、国 内の街角景気統計の減速を受け、取引終盤に売り圧力が強まった。ゴム 製品や電機など輸出関連、建設や情報・通信、保険など内外需幅広い業 種が安い。

TOPIXの終値は前日比15.67ポイント(1.4%)安の1139.59。 日経平均株価は219円38銭(1.6%)安の1万3605円56銭で、6月27日以 来の安値。日経平均の高安値幅は474円と、今月19日(540円)以来の大 きさだった。

ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズの藤原正邦代表取締役 は、米国の量的緩和縮小をめぐる「思惑に相場が振り回される展開は続 く」と指摘。新たな買い材料はしばらく出そうにもなく、「ボックス圏 内でボラティリティの高い相場が、半年くらい続く可能性がある」との 見方を示した。

●超長期債が上昇、30年債入札で需要との見方-先物は株安で戻す

債券市場では超長期債相場が上昇。あすの30年債入札では需給の良 さを背景に一定の需要があるとの見方が出ており、買いが優勢になっ た。20年、30年債利回りはともに6月半ば以来の低水準を付けた。先物 は午後に株価が大幅安に転じたことで横ばい圏まで戻した。

現物債市場で新発20年物の145回債利回りは1.72%で始まり、午前 に1.73%まで上昇したが、午後に入ると低下。一時は前日比3.5ベーシ スポイント(bp)低い1.68%と6月19日以来の低水準を付けた。新発30年 物の39回債利回りも横ばいの1.825%で開始後、1.835%に上昇する場面 もあったが、午後3時前後には3bp低い1.795%と6月18日以来の1.8% 割れを記録した。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、超長期債利回りの低下について「イールドカーブが立ってきてお り、割安感が出ている。株価の下落も影響した」と述べた。当面は「米 金融政策見通しと市場の織り込み具合、米国債利回りが最大の注目点 だ」と指摘。量的緩和政策の縮小は9月開始と見込むが、米金利上昇は 行き過ぎとの見方から9月に向けて低下が進めば、ドル安・円高もあ り、日本国債はさらに買われる可能性もあると語った。

●円が対ドルで1カ月半ぶり高値、株安受けリスク回避圧力-96円前半

東京外国為替市場では午後の終盤に円買いが強まり、対ドルで約1 カ月半ぶりの高値を付けた。日本株が午後の取引で失速したのを受け て、リスク回避に伴う円買い圧力が再び強まった。

午後3時56分現在のドル・円相場は1ドル=96円18銭前後。一時 は96円10銭と6月19日以来の水準まで円高・ドル安が進んだ。朝方発表 された経済統計で対外証券投資が拡大し、経常黒字額が市場予想を下回 ったことに加え、日本株が反発したのを受けて、午前には一時96円94銭 までドル買い・円売りが進む場面が見られていた。

バークレイズ証券の門田真一郎外債ストラテジストは、「足元でド ル・円相場は、日経平均株価との連動性が高まっている。株価が下落し たので、ドル・円も落ち始めた。日銀の決定は予想通りの結果でノーサ プライズ」と述べた。

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