5カ月連続の経常黒字、額は予想下回る-所得収支が高水準の黒字

日本の経常収支は5カ月連続の黒字 となった。額は予想を下回った。円安を背景に天然ガスや原油などの燃 料を中心に輸入額が増加。回復基調の輸出を上回り、貿易収支が赤字と なった。一方で、海外投資からの収益を示す所得収支が引き続き高水準 の黒字を確保し、全体として黒字を維持した。

財務省が8日発表した6月の国際収支(速報)によると、海外との モノやサービスの取引を示す経常収支は3363億円の黒字だった。うち貿 易収支は1392億円の赤字。所得収支が配当金や利子の受け取り増加で、 前年同期比15%増の6720億円の黒字となった。

ブルームバーグ・ニュースが集計した経常収支のエコノミスト予想 中央値は4000億円の黒字だった。

貿易収支の内訳は、輸出が前年同月比6.7%増の5兆7894億円と4 カ月連続で増加した一方で、輸入が同12%増の5兆9286億円と8カ月連 続で増えて輸出を上回り、赤字が続いた。

第一生命経済研究所の大塚祟広エコノミストは統計発表前のリポー トで経常収支の先行きについて、貿易収支が円安効果を背景とした輸出 の増加により徐々に赤字幅を縮小させることなどから、「総じて経常収 支の黒字は緩やかな拡大基調になる」と予想していた。

併せて発表された2013年度上半期の国際収支(速報)は、経常収支 が3兆2114億円の黒字となり、5期ぶりに黒字幅を拡大した。貿易収支 は4兆2382億円の赤字と比較可能な1985年上半期以降、最大の赤字とな った半面、所得収支の黒字が円安の影響もあり8兆6783億円と過去最大 を記録した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE