米国株:S&P500種3日続落、緩和縮小見通しで-BOA安い

米株式相場は3日続落。S&P500 種株価指数が3日連続で下げるのは6月12日以来で初めて。景気回復に 伴い、米金融当局が債券購入ペースを減速させるとの観測が背景にあ る。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)が下落。同行はローン債権のリ スクをめぐって投資家を欺いたとして、米司法省から6日に提訴され た。4-6月(第3四半期)利益が伸び悩んだウォルト・ディズニーも 安い。映画部門の利益減少やABCテレビの減収が響いた。タイム・ワ ーナーは下落。投資判断の引き下げを嫌気して下げに転じた。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1690.91で終了。前週末2 日に終値ベースで最高値を更新したが、今週に入ってからは1.1%下げ ている。ダウ工業株30種平均はこの日、48.07ドル(0.3%)安 の15470.67ドルで終えた。

USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)のチーフ株 式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「値固め局面にある。われ われは広く株式市場の先行きを引き続き楽観しているが、量的緩和の先 行きがはっきりするまで短期的には恐らくレンジ取引になるだろう」と 語った。

クリーブランド連銀のピアナルト総裁は労働市場に「有意な改善」 が見られるとし、このまま力強さを増し続ければ金融当局による債券購 入プログラムの縮小が正当化される可能性があるとの認識を示した。

グラディエント・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジ ャー、マイケル・ビンガー氏は「経済指標は恐らく予想よりもやや良好 だ。だから市場は金融当局が9月に緩和縮小を始めることを懸念してい るようだ」と述べた。

決算

ブルームバーグがまとめたデータによれば、第2四半期の決算を発 表した436社のうち72%で利益が予想を上回った。売上高が予想を上回 ったのは56%。

S&P500種のセクター別では全10業種のうち7業種が下落。選択 的消費株と金融株がそれぞれ0.8%安と下げが目立った。

BOAは0.8%下落。司法省は8億5000万ドル(約830億円)強の住 宅ローン担保証券(MBS)の裏付けとなるローン債権のリスクをめぐ り投資家を欺いたとして、6日にBOAを提訴した。

ディズニーは1.7%安。利益は前年同期からほぼ変わらず。アクシ ョン映画「ローン・レンジャー」のマーケティング費用がかさんだこと や、ネットワークのABCテレビの減収が響いた。

ファースト・ソーラー、タイム・ワーナー

ファースト・ソーラーは13%安と、S&P500種の構成銘柄で下落 率首位。前日に発表した決算では利益がアナリスト予想に届かなかっ た。

ケーブルテレビ局(CATV)のTNTやCNN、HBOを傘下に 置くタイム・ワーナーは0.4%下落。4-6月(第2四半期)決算で利 益がアナリスト予想を上回ったため、一時3%上昇したが、投資判断引 き下げを受けて売りが出た。テレビ局の広告収入は11%増加。TNTで 放送した米プロバスケットボール協会(NBA)のプレーオフや、大学 バスケットボールのトーナメントが寄与した。

原題:U.S. Stocks Fall Amid Growing Speculation on Fed Stimulus Cuts(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE