米国債:3日ぶり反発、好調な10年債入札を受け買い

米国債相場は3日ぶり反発。この日 の10年債入札(発行額240億ドル)で最高落札利回りが同年限として2 年ぶり高水準付近となり、需要が高まった。

10年債入札での最高落札利回りは2.620%。入札直前の市場予想 は2.635%だった。海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占め る比率は46.3%だった。過去10回の入札の平均は37.1%。財務省は8日 に30年債入札(発行額160億ドル)を実施する。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの債券トレーディング部門 シニアバイスプレジデントのトーマス・ディガロマ氏は「入札では幅広 く投資家の需要が見られた」とし、「総じて順調な入札だった」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時2分現在、既発10年債の利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.60%。同年債(表面利 率1.75%、2023年5月償還)価格は11/32上げて92 23/32。

前回7月10日の10年債入札での最高落札利回りは2.67%と、2011年 7月以来の高水準だった。

10年債入札

今回の入札では、プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札 全体に占める比率は15.2%だった。過去10回の平均は22.3%。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.45倍と、09年3月以来の低 水準。過去10回の平均は2.81倍。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれ ば、10年債の年初来リターンはマイナス6%。米国債全体ではマイナ ス2.9%となっている。12年通年では10年債のリターンはプラス4.2%。 米国債全体ではプラス2.2%だった。

財務省は今週、総額720億ドルの入札を実施する。前日は3年債入 札(発行額320億ドル)が行われた。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ジョン・ブリッ グス氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「今回の10年債入札 は市場にとってはそこそこ良いシグナルだ。9月、そして量的緩和の縮 小にゆっくり近づく中で市場は最近の金利レンジで安定しようと努めて いる」とし、今回の入札成功は「あすの30年債入札に向け好ましい結果 だ」と続けた。

利回り見通し

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト63人を対象に今月2-6 日に実施した調査によれば、10年債利回りは年末までに2.75%に上昇す ると見込まれている。同期間にエコノミスト38人を対象にした調査で は、30年債利回りは3.75%への上昇が予想されている。

クリーブランド連銀のピアナルト総裁は労働市場に「有意な改善」 が見られるとし、このまま力強さを増し続ければ金融当局による債券購 入プログラムの縮小が正当化される可能性があるとの認識を示した。

労働省が2日発表した7月の雇用統計によると、家計調査に基づく 失業率は7.4%(前月7.6%)に低下した。

ピアナルト総裁は7日、クリーブランドでの講演で「雇用の伸びは 自分が予想していたよりも力強い。また現在の失業率は昨年9月時点で の私の予想を0.5%以上も下回っている」とし、「こうした雇用進展を 考慮し、労働市場が昨年秋からの力強い道筋を維持した場合は、私は毎 月の資産購入の規模縮小に備えるだろう」と述べた。

原題:Treasuries Gain as 10-Year Note Auction Yields Attract Demand(抜粋)

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