NY外為:円が上昇、日銀が追加緩和見送るとの観測で

7日のニューヨーク外国為替市場で は円が対ドルで上昇、7週間ぶり高値を付けた。日本銀行は追加緩和を 控えるとの見方を背景に円が買い進まれた。

英ポンドは主要通貨の過半数に対して上昇。イングランド銀行(英 中央銀行)の経済とインフレ率に関する見通しに基づけば、同中銀は政 策金利を過去最低水準に維持できないとの観測が広がった。ユーロは対 ドルで続伸。ドイツの6月の鉱工業生産は予想以上の伸びとなった。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)傘下 のRBSセキュリティーズ部門為替ストラテジスト、ブライアン・デン ジャーフィールド氏は、「円の上昇は日銀の決定を控えたポジション調 整に関連しているようだ」と述べ、主要10カ国で日銀以外の金融当局は 「文言を変える、あるいは金融政策を通じて緩和措置を取ってきた。日 銀は今週、追加緩和を実施することはないだろう。それが円の上昇を支 えている可能性がある」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで1.4%上昇して1ド ル=96円33銭。円は対ユーロで1.2%高の1ユーロ=128円47銭。ユーロ は対ドルで0.2%上昇して1ユーロ=1.3336ドル。

英中銀の見解

英中銀は失業率が7%を超える水準にとどまる限り、金融政策を引 き締める公算はまずないと説明した上で7%の失業率については、あく まで基準であって「引き金」にはならないと説明した。ポンドは対ドル で0.9%上昇した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト25人を対象にし た調査によると、全員が日銀は今回の金融政策会合では緩和拡大は見送 るとみている。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は過去3カ月間で5%上昇。ユーロは3.6%高、ドルは2% の上昇だった。

みずほフィナンシャルグループの法人外国為替セールスバイスプレ ジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「日銀が 方向性を変更するような声明を発表するか見極める」と述べ、「米緩和 策縮小に関する見通しを軸にしてドルは若干の圧力を受けている。これ は円の上昇にも関連する」と指摘した。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、外為オプションの店頭取引は合計280億ドル。前日は310億ドルだ った。この日の総額のうち対円でのドルのオプション出来高は116億ド ル、シェアは41%と最大だった。

ドイツの鉱工業生産

独経済技術省が発表した6月の鉱工業生産指数は前月比2.4%上 昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト41人の予想中央 値は0.3%上昇だった。同統計発表後、ユーロは上昇した。

格付け会社フィッチ・レーティングスはドイツの格付けを 「AAA」で維持した。フィッチは発表資料で、独政府が一部の主要財 政目標を上回る成果を達成したと指摘した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は先週、最近の指標はユーロ 圏経済が最悪期を脱したことを示唆しているとの認識を示した。同時 に、当局が予見可能な将来において低金利を維持する方針であることを 重ねて表明した。

原題:Yen Rises to Seven-Week High Before BOJ Decision; Pound Gains(抜粋)

--取材協力:Candice Zachariahs、Morgane Lapeyre、Masaki Kondo. Editors: Kenneth Pringle, Paul Cox

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