今日の国内市況(8月7日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は全面安、米緩和縮小観測でリスクオフ強まる-6月来下落率

東京株式相場は大幅反落。輸出や不動産、金融、情報・通信など東 証1部33業種は全て下げ、値下がり銘柄数が1600を超すほぼ全面安とな った。米国の量的緩和政策の縮小観測から、市場参加者がリスクオフの 売り姿勢を強め、ドル・円相場が約1カ月半ぶりの円高水準を付けたこ とも嫌気された。

TOPIXの終値は前日比38.40ポイント(3.2%)安の1155.26、 日経平均株価は576円12銭(4%)安の1万3824円94銭で、両指数とも きょうの安値引け。日経平均の下落率は、6月13日(6.4%)以来の大 きさとなった。

東京海上アセットマネジメント投信エンゲージメント運用部の久保 健一シニアファンドマネジャーは、高水準で推移していた円のネットシ ョートポジションを「アンワインドする動きが出ている」と指摘。2年 国債の日米金利差に基づくドル・円の適正水準と比較すると、「円安に 振れ過ぎており、一段の円高・日本株安の余地はある」とした。

●債券は上昇、円高・株急落や日銀オペで-長期金利3カ月ぶり低水準

債券相場は上昇。円高進行や国内株価の大幅安に加えて、日本銀行 の長期国債買い入れオペで需給が引き締まり、買いが優勢となった。長 期金利は約3カ月ぶり低水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比14銭高の143円80銭で開 始し、その後は徐々に水準を切り上げ、日銀が午前10時10分の金融調節 で買い入れオペを通知した直後には144円00銭に達した。午後の開始後 には一時144円04銭と中心限月ベースで5月10日以来の高値を記録。結 局は36銭高の144円02銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)低下の0.77%で開始。その後は徐々に水 準を切り下げ、午後3時すぎには0.75%と5月13日以来の低水準まで達 した。5年物の113回債利回りは1bp低い0.275%と7月24日以来の低水 準。9日に入札を控えている30年物の39回債利回りは1.5bp低い1.825% まで低下した。

●円全面高、対ドルで一時6月来の96円台-株安加速でリスク回避圧力

東京外国為替市場で円は全面高となり、対ドルでは一時6月25日以 来の1ドル=96円台に突入した。米国が量的緩和政策の縮小に向かう流 れは変わらないとの見方から国内外で株安が進み、投資家のリスク回避 などを背景に円買い圧力が強まった。

ドル・円相場は午前10時すぎに97円09銭までドル安・円高が進行。 いったんは97円半ばに戻したものの、その後は再びドルの下値を試す展 開となり、午後3時ごろに一時96円98銭まで水準を切り下げた。午後3 時25分現在は97円15銭前後。ユーロ・円相場も一時1ユーロ=129円06 銭と7月12日以来の水準まで円が買われ、同時刻現在は129円27銭前 後。ブルームバーグのデータによると、円は主要16通貨全てに対し上昇 している。

楽天証券の相馬勉債券事業部長は、円相場の上昇は「株安が主因 だ」と指摘。米国の景気回復や将来の金融緩和縮小を背景に進めてきた 「ドル買いのポジションを休暇前に手じまい、様子見に入ろうという市 場参加者が多いようだ」と語った。今週から来週にかけては97-99円を 中心に推移するとみている。

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