ニュージーランド、乳製品での圧倒的な強みがアキレス腱に

ニュージーランドは自国の最大の強 みが同時にアキレス腱でもあることに気付き始めている。

乳製品輸出で世界最大手であるニュージーランドのフォンテラ・コ ーポラティブ・グループの汚染問題を受けて、同国と中国の通商関係が 危うくなりつつある。中国は今年、ニュージーランドにとってオースト ラリアに代わる最大の貿易相手国となった。乳製品は輸出の28%を占 め、外貨の最大の稼ぎ頭だ。輸出は同国の経済生産の約3分の1を占め る。

ニュージーランド銀行のエコノミスト、ダグ・スティール氏(ウェ リントン在勤)は「ここ数日の出来事は、単一の製品、単一の輸出先へ のニュージーランドの脆弱(ぜいじゃく)性が強まっていることを率直 に物語っている」とし、「ニュージーランドの食品生産の質に対する深 刻な懸念が長引けば、経済に計り知れない影響をもたらす恐れがある」 と述べた。

フォンテラが3日、工場内の汚れたパイプが原因で、粉ミルクに使 用される乳清タンパク(ホエイプロテイン)にバクテリアが混入した恐 れがあると指摘。これを受けてニュージーランド・ドルは1カ月ぶりの 安値を付けた。中国国営の新華社通信はこの問題を社説で取り上げ、 「100%ピュア」というニュージーランドの観光スローガンが「傷を悪 化させている」とし、ニュージーランド製品の買い手は清潔でグリーン の同国のイメージに対する信頼を失いつつあると書いている。

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