バークレイズなど、証拠隠せば訴追も-新たな調査で抵抗できず

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英銀バークレイズとロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、スイスのUBSは、 ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作を認め、合計で25億 ドル(約2430億円)の制裁金を支払うことで当局と和解した。金利デリ バティブ(金融派生商品)指標の操作をめぐる新たな調査が行われる中 で、これらの銀行は当局に情報提供せざるを得ない状況に追い込まれて いる。

金利デリバティブの指標であるISDAFIXレートの不正操作に 関する調査の過程で、関係する証拠を提出しなかったと判断された場 合、LIBORの和解合意に基づき、バークレイズなど3行は米国で刑 事訴追されるリスクがある。調査の詳細が非公開であることを理由に関 係者の1人が匿名を条件に明らかにした。

米司法省の元当局者であるウェイン州立大学(ミシガン州デトロイ ト)のピーター・ヘニング教授(法学)は電話取材に対し、「いかなる 和解もふいになる恐れがあり、それらの銀行は当局に協力し、言いなり にならざるを得ない」と話す。

ヘニング教授によれば、米司法省はLIBORをめぐる和解の一環 として、これら3行の訴追請求を保留しており、ISDAFIXレート の操作疑惑の調査を主導する米商品先物取引委員会(CFTC)には今 後も継続的に情報提供が行われる見通しだ。ブルームバーグ・ニュース は先週、バークレイズがトレーダーの電話での会話記録をCFTCに提 出したと報じた。

バークレイズの広報担当ケリー・コーエン氏とUBS広報のミーガ ン・スティンソン氏、RBSのエド・キャナデー氏、CFTCのスティ ーブ・アダムスク報道官は、いずれもコメントを控えている。

100万件のメール

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)のベン・フィッシャー報道官 は6日のインタビューで、ISDAFIXレートの不正操作に同国の銀 行が関与していなかったかどうか調査していることを明らかにした。

ブルームバーグ・ニュースが2日伝えた関係者からの情報によれ ば、ISDAFIXレートの操作疑惑を調査する過程で、CFTCは今 年5月以降、英銀バークレイズと銀行間取引の仲介業者ICAP、米銀 シティグループのトレーダーやブローカー10人余りを対象に聞き取り調 査を実施。100万件のメールを選別する作業も進めており、さらに他 の13行の行員から話を聞く計画だ。

コーポレートガバナンス(企業統治)が専門のコロンビア大学法科 大学院のジョン・コフィー教授は「100万件ものメールや電話の会話記 録を入手できれば、何かしら興味深い事実が見つかる可能性が高い」と 話している。

原題:Libor Settlements Said to Ease CFTC’s Path in Rate-Swaps Probe(抜粋)

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