金融危機予測したラジャン氏、インド中銀の次期総裁に

2008年の世界金融危機を予測したラ グラム・ラジャン米シカゴ大学教授が、インド準備銀行(中央銀行)の 次期総裁に指名された。インドは景気回復やルピーの下支え、インフレ 抑制に向け苦しんでいる。

ラジャン氏(50)は問題を即座に解決する「魔法のつえ」はないと 指摘した上で、中銀と政府が問題に取り組む意向だと言明した。国際通 貨基金(IMF)のチーフエコノミストだった同氏は、世界のリスクを めぐる見方でサマーズ元米財務長官の批判を招いたこともある。

目下の課題は通貨ルピーの下支えだ。ルピーは6日、過去最安値を 付けたほか、この6カ月間でドルに対して約13%下落。昨年からインド 財務省の経済担当首席顧問を務めるラジャン氏は、ドル資金を集めルピ ーを支える力を強化するため、外貨建て国債を発行する選択肢があると 示唆した。

インドステイト銀行のチーフ経済アドバイザーのソウムヤ・カンテ ィ・ゴーシュ氏(ムンバイ在勤)は「ラジャン氏の指名は市場にとって 大きな安心材料になるだろう。資金流入を促すため国債発行などの措置 の拡充がなされる可能性がある」と指摘した。

6日の金融市場では、ルピーは0.2%の1ドル=60.7850ルピー。 一時は61.8050ルピーを付けた。インド株の指標S&Pセンセックス指 数は2.3%安。23年5月償還債(表面利率7.16%)の利回りはほぼ変わ らずの8.20%。

原題:Credit-Crisis Oracle Rajan Chosen to Run India’s Central Bank(抜粋)

--取材協力:Unni Krishnan、Siddhartha Singh、Rina Chandran、Thomas Kutty Abraham. Editors: Sunil Jagtiani, Brendan Murray

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