ソニー:米ファンド提案拒否で映画事業改善の重圧平井社長に

米有名投資家のダニエル・ローブ氏 によるエンターテインメント事業の分離上場提案をソニーが拒否したこ とで、今度は平井一夫社長に映画事業改善の責任が一層重くのしかか る。ソニーの株価は東京株式市場で続落した。

ブルームバーグ・データによると、ソニーのエンタメ事業の柱の一 つ映画事業は2012年に興行収入が世界1位だったが、今年に入ってから 6位に落ち込んでいる。平井社長は「OneSony(ワンソニー)」 という経営理念の下で携帯電話、テレビなどのハードウエアとゲーム、 音楽、映画などコンテンツを融合させる狙いだが、映画事業の収益性改 善が課題に上ってきた。

エンタメ事業を分離上場し、最多で20%の株式を売却してその資金 をエレクトロニクス事業の再建に充てるよう提案していたローブ氏。こ れを平井社長が6日に拒否したことで、ローブ氏率いるヘッジファンド のサード・ポイントは同日、「失望した」とするコメントを電子メール でブルームバーグ・ニュースに寄せた。

ドイツ証券の中根康夫アナリストは、平井社長は上場以外に企業価 値を高める手段を投資家に「短時間に提示しなければならず、手腕が問 われる」と語った。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「サー ド・ポイントが機関投資家などに提案に賛同するよう働き掛ければ、プ レッシャーは強まる」と指摘した。

米国ではソニー作品でウィル・スミス主演の「アフターアース」や 「ホワイトハウスダウン」が上映されたが、ブルームバーグ・データに よると4-6月期のソニーの興行収入は4億2580万ドル(約418億円) で、同1位のウォルト・ディズニーの4分の1にとどまった。

7日の東京株式市場でソニーの株価は続落し、前日比4.3%安 の1952円で取引を終了した。東証株価指数は同3.2%安の1155.26だっ た。

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