東芝:営業利益15年度に倍増-ヘルスケア拡大や不採算事業改革

総合電機メーカーの東芝は2015年度 の営業利益を12年度実績比で倍増させる計画だ。ヘルスケア分野で事業 を拡大させるほか、デジタルプロダクツ事業の構造改革を進めることな どで実現を目指す。

7日に発表した3カ年計画によると、15年度の営業利益は12年度に 比べ2倍強の4000億円を狙う。売上高は7兆円を計画しており、同2割 増とする。

田中久雄社長は発表会見で、ヘルスケア分野で17年度の売上高1兆 円を目標にしているとし、事業拡大のため、買収も検討していることを 明らかにした。15年度の売上高目標は6000億円。12年度の医用システム 売上高は3738億円だった。

また、デジタルプロダクツ事業について、田中社長は、さらなる構 造改革が必要と指摘した。パソコンなどを含むデジタルプロダクト事業 のうち、テレビ事業では12年度まで2年連続で約500億円の赤字を計上 しており、固定費や機種数の削減により、13年度下期の黒字化を目指し ている。

半導体工場について、田中社長は三重県の四日市工場の投資につい て機動的に判断する考えを示した。東芝は米サンディスクと共同でデー タ記録用半導体NAND型フラッシュメモリーの最先端工場を建設する と、6日付の日本経済新聞朝刊が報道。東芝は7月、四日市工場敷地に 新建屋をつくると発表していたが、設備導入や生産開始時期などについ ては、市場動向を踏まえて決定するとしていた。

一方、原子力について、田中社長は、売上高目標1兆円の達成が18 年度にずれる予定と話した。これまで達成を目指していた17年度に は8000億円程度になる見通し。15年度は6300億円の計画。

原子力事業子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の 保有株式87%については、過半数を残して売却する方針で複数社と交渉 していた。田中社長は、現在も複数のパートナーと交渉を継続している と話した。佐々木則夫副会長は7月、ブルームバーグ・ニュースの取材 に、交渉合意が近いと説明していた。

また、3カ年計画によると、13-15年度の研究開発費は1兆900億 円、設備投資・投融資が1兆4400億円としている。

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