8月6日の米国マーケットサマリー:株続落、円は1ドル97円台後半

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3309   1.3258
ドル/円             97.73    98.30
ユーロ/円          130.07   130.33


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,518.82     -93.31     -.6%
S&P500種           1,697.37      -9.77     -.6%
ナスダック総合指数    3,665.77     -27.18     -.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .31%        +.00
米国債10年物     2.64%       +.01
米国債30年物     3.72%       .00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,282.50    -19.90   -1.53%
原油先物         (ドル/バレル)  105.43     -1.13    -1.06%

◎NY外国為替市場

6日のニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して上昇。 6月のドイツ製造業受注が予想を上回り、域内の景気が回復しつつある 兆候と受け止められた。

ユーロは主要16通貨の大半に対して上昇。イタリア経済の縮小ペー スが鈍化したことも買い材料となった。円は対ドルで約6週間ぶりの高 値を付けた。オーストラリア・ドルは対米ドルで続伸。オーストラリア 準備銀行(中央銀行)が政策金利を過去最低水準に引き下げ、追加利下 げ観測が後退した。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替戦略責任者、カミラ・サットン 氏(トロント在勤)は「ドイツの製造業受注が予想を上回ったことが支 援材料となり、経済的に欧州の見通しがようやく改善し始めたとの見方 を支えた」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時9分現在、ユーロは対ドルで0.4%高の 1ユーロ=1.3305ドル。ユーロは対円で0.3%下げて1ユーロ=129円97 銭。円は対ドルで0.6%上昇して1ドル=97円69銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。S&P500種株価指数は6月24日以来の大幅安 となった。貿易赤字が縮小し、金融当局が年内に債券購入を縮小すると の懸念が強まった。小売り企業の決算や見通しも失望を誘った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.6%安の1697.37で終了。ダウ工業株30種平均は93.39ドル (0.6%)安の15518.74ドルで終えた。

INGインベストメント・マネジメントの分散投資担当責任者、ポ ール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は「非常に強い貿易収支統計 を受け緩和縮小懸念が強まったことが明らかに影響している。国内総生 産(GDP)の改善がどうして株式相場にとって悪材料になるのか理解 に苦しむが、そのような見方をする参加者はいる。長期的には売上高の 伸びが必要で、GDP改善はそれをもたらすだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では5年債と10年債の利回り差が拡大し、過去2年弱で 最大となった。米金融当局が資産購入の縮小を検討する中、貿易赤字の 縮小が新たな景気回復の兆候ととらえられた。

3年債の入札結果を受けて、10年債相場は下げ渋る展開となった。 規模320億ドルの同入札では最高落札利回りが0.631%と、ブルームバー グ・ニュースがまとめたプライマリーディーラー(政府証券公認ディー ラー)8社の予想値0.636%を下回った。シカゴ連銀のエバンス総裁は 現行の債券購入プログラムを通じて当局は今年1月からプログラム終了 までに少なくとも1兆2000億ドル(約117兆円)の資産を購入するとの 見通しを示した。同総裁は来年半ばにこのプログラムが完了すると見込 んでいる。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「イールドカーブがスティー プ化している」と指摘。「市場は経済データを精査し、米金融当局の行 動を見極めようとしている。9月縮小の可能性があるのか、あるいは先 送りされるのか判断したい」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時1分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し2.64%。同年債(表面利回り1.75%、償還2023 年5月)価格は2/32下げて92 3/8。

既発3年債の利回りは0.59%で、前日とほぼ変わらず。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は6営業日続落。過去11週間で最長の連続 安となった。米金融当局が債券購入を縮小するとの観測が背景。

米シカゴ連銀のエバンス総裁は、労働市場にはまずまずの改善が見 られるとし、9月会合での債券購入縮小の決定を明確に排除することは ないと述べた。

マレックス・ノース・アメリカのブローカー、カルロス・ペレスサ ンタラ氏は電話インタビューで、「金の下向き圧力は緩和縮小が意外に 早く始まる可能性が高いという確信の証しだ」と指摘。「非常に弱気な ムードだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比1.5%安の1オンス=1282.50ドルで終了。中心限月として は7月5日以来の大幅下落となった。一時は1278.10ドルと、7月18日 以来の安値をつけた。6日続落は5月半ば以来の最長。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油相場は下落。米金融当局は景気刺激策を縮小する との観測が広がる中、3営業日続落した。バンク・オブ・アメリカ (BOA)の商品調査担当責任者、フランシスコ・ブランチ氏はウェス ト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油価格のここからの 上昇余地は大きくないとの見方を示した。

シカゴ連銀のエバンス総裁は債券購入プログラムの縮小が9月に決 まる可能性を明確に排除しないと述べた。BOAのブランチ氏はブルー ムバーグラジオとのインタビューで、WTI価格は8-10ドル下げる可 能性があると述べた。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「緩和 縮小への懸念が高まっているが、観測が現実になる時が近づいているよ うだ」と指摘。「ブランチ氏のコメントは転換点と受け止められるかも しれない。今は利益を確定すべきタイミングだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比1.26ドル(1.18%)安の1バレル=105.30ドルで終了。7月19日に記 録した1年4カ月ぶり高値からは2.5%下げている。

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