アニマルスピリットは甦るか-イエレンFRB副議長の夫に聞け

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、経済が不況を経験した後の「アニマルスピリット」 (野心的意欲)の復活について、ジョン・メイナード・ケインズの著作 を再考察したり、あるいは今の時代ならイエレンFRB副議長の夫が著 した書物を読み直すことができるだろう。

イエレン副議長の夫であるノーベル経済学賞受賞者のジョージ・ア カロフ氏と、エール大学のロバート・シラー教授は、ケインズが1936年 の著作で用いた有名な言葉を表題とする共著「アニマルスピリット」 を2009年に発表。その中で、米経済や国際資本市場を動かす要因とし て、信頼感と人間の行動が果たす役割が正当に評価されていないと主張 した。

バーナンキ議長は、市場参加者だけでなく、投資家や消費者、実体 経済に関わる他の人々の信頼感を高めることこそ、前例のない金融刺激 策の目的だと述べてきた。米国民の支出と貸し出し意欲を促すものは何 かという問題が、議長の主要な関心事だ。消費者信頼感と住宅価格が5 年ぶりの高水準に達し、株価が最高値近くで推移する現在、アニマルス ピリットが目覚めつつある兆候が強まっている。

シラー教授はインタビューで、「共通のテーマが存在するとすれ ば、それはリスクテーク意欲や、リスクテークが可能であり、成功する 可能性があると考える楽観的意識をめぐるものだ。アニマルスピリット が恐らく若干戻りつつあるのではないか」と語った。

アカロフ氏とシラー教授は共著で、信頼が喪失し、企業や消費者に 支出意欲がない場合、伝統的な金融政策の効果には限界があると指摘し た。オバマ米大統領が次期FRB議長として、イエレン副議長の指名を 検討している状況を考えると、アカロフ氏らの洞察は一層注目に値す る。アカロフ氏は、電子メールでコメントを控えると回答した。

原題:Bernanke Seeking Animal Spirits Channels Yellen Spouse Akerlof(抜粋)

--取材協力:Aki Ito. Editors: Brendan Murray, Gail DeGeorge

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