豪中銀:政策金利を2.5%に引き下げ-中立バイアスにシフト

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)は6日、政策金利を過去最低水準に引き下げた。ただ中銀の声明が 追加利下げ観測を後退させるものだったことから、豪ドルは上昇した。

スティーブンス総裁率いる同中銀はオフィシャル・キャッシュレー トの誘導目標を0.25ポイント引き下げ、過去最低の2.5%に設定した。 声明で「豪準備銀行は、これまではインフレ見通しが政策の一段の緩和 余地をもたらし得ると表明してきた」と指摘。これに対し、先月は物価 見通しは「一段の緩和余地をもたらす可能性がある」との見方を示して いた。

TDセキュリティーズのアジア太平洋地域担当ストラテジスト、ア ルビン・ポント氏(シンガポール在勤)は「中銀はかなり中立姿勢のよ うだ」と指摘し、「今回は来月に追加利下げがあるとのヒントはどこに もない。従って、政策金利を当面据え置くことに中銀は満足していると の合図と解釈する」と語った。

同国では住宅ローンの約90%が変動金利型であることから、利下げ は選挙戦でラッド豪首相の追い風になる可能性がある。同首相は今月4 日、総選挙を9月7日に実施すると発表している。今回の利下げはイン フレ抑制と商品相場安を反映した。豪ドルは過去4カ月下落している。

豪ドルはシドニー時間午後3時47分(日本時間同2時47分)現在、 1豪ドル=0.8972米ドル。政策金利発表前は0.8922米ドル。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト27人を対象に実施した調 査では、26人が今回の決定を予想していた。

マッコーリー銀行のG10為替戦略担当シニアバイスプレジデント、 デービッド・フォレスター氏は「豪中銀は追加利下げ余地があるとは指 摘しなかった」と語り、「緩和バイアスというより中立バイアスと受け 止められる」とし、豪ドル押し上げ圧力が働くだろうと分析した。

原題:RBA Shifts Toward Neutral After Cutting Rate to Record: Economy(抜粋)

--取材協力:Daniel Petrie. Editors: Malcolm Scott, Edward Johnson

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE